個人情報を教えるのはイヤだから興味があってもログインはやめておこう――このようなユーザー心理にこたえる新機能が米フェイスブックから発表された。
米フェイスブックは現地時間30日、米サンフランシスコで3年ぶりに開催している開発者向けカンファレンス「f8」で「Anonymous Login」という新機能を発表した。これは「Anonymous=匿名」でログインできるものだ。
ログインする際にFacebookアカウントを使う「Facebookログイン」する場合、通常は、Facebookアカウントに登録した個人情報がログイン先に自動で提供される。しかし、今回の匿名ログイン機能では、正式にログインする前に試しにログインすることが可能。お試しの段階では個人情報を提供しない仕組みとなる。
匿名ログイン機能により、ログインの際にIDやパスワードを入力する必要がない利便性はそのままに、不用意に個人情報を提供する不安がなく、ログインすることが可能。冒頭のようなユーザーにもログインの機会が広がり、結果、Webサイトへのアクセスやアプリのインストールなどがより活発になることが狙いだ。「Anonymous Login」は現時点でまだテスト中。
「f8」では一方、「Facebookログイン」の新バージョンを同時に発表。ログインの際に個人情報の提供の可否を、項目ごとに設定できるようになった。たとえばメールアドレスや誕生日、友達リストを提供するか否かをそれぞれ選択できる。また、これらからのFacebookへの投稿は、ユーザーの承認なしに無断で行うことはできない。さらに、アプリのコントロールパネルが再設計されたことも発表されている。「Facebookログイン」の新バージョンは今後数カ月、新コントロールパネルは数週をかけ、それぞれユーザーが使えるようになる。