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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第353回

「Nikon 1 V3」+望遠ズームレンズで撮る猫

2014年05月02日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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AFが速くて「間に合うV3」

 ではV3に赤いレンズを付けて撮影散歩である。

 狭い路地を歩いてたら、コンクリートの塀の奥に猫らしきふわふわした固まりを発見。

塀の裏でのんびりくつろいでた猫を望遠で。逆光をうまく使うと毛が輝いてくれます(2014年4月 ニコン Nikon 1 V3)

塀の裏でのんびりくつろいでた猫を望遠で。逆光をうまく使うと毛が輝いてくれます(2014年4月 ニコン Nikon 1 V3)

 猫を驚かさないよう、そっと塀の影から近づき、レンズを向けると、向こうを向いていたサビネコが首をこっちにくるっと向けてくれたのですかさずシャッター。

 逆光の日差しで金色に輝いた毛が輪郭を彩ってくれて非常にありがたやな1枚になったのであった。ほどよい日差しに感謝せねばなるまい。

塀の影から通りの様子をうかがうサビネコ(2014年4月 ニコン Nikon 1 V3)

塀の影から通りの様子をうかがうサビネコ(2014年4月 ニコン Nikon 1 V3)

 私がじっと座ってたら、通りを歩く人あり。猫の目はそっちを追いはじめたので、道路をのぞき込む姿も狙ってみた。

 そして、V3がありがたいのが猫がこっちへ寄ってくるとき。

 次に見つけた猫は、こっちがしゃがんでカメラを構えた途端、のしのしと歩いてきたのだ。

恐い顔してるけど、実はめちゃ人なつこい猫で、まとわりついてきたので撫でてあげました(2014年4月 ニコン Nikon 1 V3)

恐い顔してるけど、実はめちゃ人なつこい猫で、まとわりついてきたので撫でてあげました(2014年4月 ニコン Nikon 1 V3)

 今までならAFが間に合わなくて胴体にピントが合っちゃうところだけど、V3ならちゃんと顔を捉えてくれるのである。

 今回のテーマは「間に合うV3」ってことで、最後はうちの猫「かふか」。洗濯物を干すために網戸にしてたら、めざとく見つけたのだ。

毎年恒例、かふかの網戸のぼり。いいかげん、網戸がヤバくなってきております。ベランダの洗濯物は見なかったことにしてください(2014年4月 ニコン Nikon 1 V3)

毎年恒例、かふかの網戸のぼり。いいかげん、網戸がヤバくなってきております。ベランダの洗濯物は見なかったことにしてください(2014年4月 ニコン Nikon 1 V3)

 これは網戸をのぼるに違いないととっさにV3を持っていくと、期待通りのぼりはじめてくれたので、モニターを手前に開いて高い位置から撮影。ちゃんとピントも間に合ってくれてありがたや。

 こういうコンパクトで速いカメラは飼い猫の日常を撮るのにも便利なのだ。

 ただ、高感度にはあまり強くないので、もっと明るいレンズが欲しくなる。そうしてどんどん出費がかさんでいくのがレンズ交換式カメラの怖ろしいところですな。みなさまもお気をつけを。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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