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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2014 第3回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【ビデオカード編】

2014年05月01日 12時00分更新

文● 山県

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 久々に自作PCに挑戦しようとする人のための応援企画として毎年お届している「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」。今回も、2013年から2014年にかけて登場した新製品をあらためておさらいしたい。

 GWにパーツショップを訪れても戸惑くことなく買い物を楽しむために、ここはひとつしっかりと勉強をしてからPCの自作に臨みたい。それではさっそく、2013年~2014年にかけてのPCパーツのトレンドを一気に振り返っていこう。第3回は「ビデオカード編」だ。AMD「Radeon」、NVIDIA「GeForce」ともに新製品が続々登場している。

この1年で、非常に多くの新GPU搭載ビデオカードが発売された

2013年から2014年の最新ビデオカード事情
~AMD「Radeon」編~

逆襲開始のAMDはGPUラインナップを一新

 2012年~2013年にかけて動きの鈍かったビデオカード市場だったが、2013年から2014年にかけての動向は非常に激しいものとなった。まずは「Radeon R9/R7」シリーズを投入してきたAMDから確認していこう。

 長らく引っ張ってきたRadeon HD 7000シリーズから、ようやく刷新された「Radeon R9/R7」シリーズ。2013年10月に登場した「Radeon R9 280X」を皮切りにフラグシップの「Radeon R9 290X」と「Radeon R9 290」を11月にリリース。ひと足早く新GPUを投入していたNVIDIAへの反撃を開始した。

2013年9月に開発コードネームの地ハワイで発表された「Radeon R9」シリーズと「Radeon R7」シリーズ。今こそNVIDIA陣営に反撃開始と息巻く

 当初リファレンスカードで懸念されていた爆熱仕様の問題も、2014年に入りオリジナルVGAクーラー搭載モデルが各社より発売されるようになると解決。現在は様々なVGAクーラーを備えた製品が販売されている。

 さらに、2月に入ると「Radeon R9 290X/290」シリーズを強力にプッシュするAMD独自のグラフィックスAPI「Mantle」がリリース。Mantle対応タイトルとして用意されていた「Battlefield 4」では、驚異のパフォーマンスアップを実現した。

Mantle対応版の「Battlefield 4」はアキバのパーツショップでもデモを実施。明らかな性能差を実感したひとも少なくないはずだ

 これから徐々にMantle対応タイトルが増えることも考慮し、メインマシンのビデオカードにRadeonを選択するというのは十分にオススメできる構成だ。ハイエンドなゲームマシンを組みたいと考えるなら、まずは「Radeon R9 290X/290」シリーズの導入を検討してみよう。

 なお、現在購入可能なGPUは以下の通り。ローエンド~ミドルレンジ~ハイエンドモデルと非常に充実したラインナップで、用途や予算に合わせた選択が可能だ。

各ビデオカードの比較表
GPU Radeon R9 295X2 Radeon R9 290X Radeon R9 290 Radeon R9 280X
開発コードネーム Project Hydra Hawaii Hawaii Tahiti
製造プロセス 28nm 28nm 28nm 28nm
ストリーミング
プロセッサー数
2816基×2 2816基 2560基 2048基
コアクロック 1018MHz 1000MHz 947MHz 1050MHz
メモリークロック 5000MHz 5000MHz 5000MHz 6000MHz
メモリータイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリーバス幅 512bit×2 512bit 512bit 384bit
メモリー容量 4GB 4GB 4GB 3GB
TDP 500W 250W - 250W
補助電源
コネクター形状
8ピン+8ピン 8ピン+6ピン 8ピン+6ピン 6ピン+6ピン
GPU Radeon R9 280 Radeon R9 270X Radeon R9 270 Radeon R7 260X
開発コードネーム Tahiti Pitcairm Pitcairm Bonaire
製造プロセス 28nm 28nm 28nm 28nm
ストリーミング
プロセッサー数
1792基 1280基 1280基 896基
コアクロック 933MHz 1050MHz 925MHz 1100MHz
メモリークロック 5000MHz 5600MHz 5600MHz 6500MHz
メモリータイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリーバス幅 384bit 256bit 256bit 128bit
メモリー容量 3GB 4/2GB 2GB 2GB
TDP - 180W 150W 115W
補助電源
コネクター形状
8ピン+6ピン 6ピン+6ピン 6ピン 6ピン
GPU Radeon R7 260 Radeon R7 250X Radeon R7 250 Radeon R7 240
開発コードネーム Bonaire CapeVerde Oland Oland
製造プロセス 28nm 28nm 28nm 28nm
ストリーミング
プロセッサー数
768基 640基 384基 320基
コアクロック 1000MHz 1000MHz 1050MHz 780MHz
メモリークロック 6000MHz 4500MHz 4600MHz 4600MHz
メモリータイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリーバス幅 128bit 128bit 128bit 128bit
メモリー容量 1GB 2GB 1GB 1GB
TDP 95W 95W 65W 30W
補助電源
コネクター形状
6ピン 6ピン - -

先日発売されたばかりのスーパーハイエンドビデオカード、デュアルGPU搭載カード最新モデル「Radeon R9 295X2」。冷却クーラーにAsetek製の水冷+空冷ハイブリッドクーラーを搭載。価格は20万円前後というモンスターぶり

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