日本マイクロソフトと愛媛県は、2014年1月に、ICTの利活用促進を通して、愛媛県内の地域活性化や情報リテラシー向上を図ることを支援する「地域活性化協働プログラム」の協業を発表している。
日本マイクロソフトは、これまでにも11自治体と地域活性化協働プログラムを実施しているが、今回の協業で新たな取り組みといえるのが、愛媛県が推進する「愛媛マルゴト自転車道」を、ICTの側面から全面的に支援することだ。
「これまでの地域活性化協働プログラムは、各自治体が抱える困り事を解決するものであったが、愛媛県との取り組みは、前向きでポジティブな支援になる」と、日本マイクロソフトの樋口社長は語る。
「愛媛マルゴト自転車道サービスサイト」は、愛媛県を訪れるサイクリストを支援するための仕組みとして用意したものであり、愛媛県が整備した26コースのサイクリングロードに関する情報を提供する。
コースごとの全体図や高低図、走行動画、グルメ・景観ポイントなどのおすすめ情報を提供。さらに、サイクリストや県民からのフィードバック情報を県が作成するブログや、YouTube、Facebookなどのソーシャルメディアサイトへ自動的に再配信する利用者参加型情報サービスにより、誘客と地域活性化につなげるという。
「愛媛県では、県全体を『サイクリング・パラダイス』にすることを目指しており、そのためには的確な情報をタイムリーにサイクリストに届けることが必要。愛媛マルゴト自転車道サービスサイトはそれを実現する重要なサービスになる」と、愛媛県企画振興部管理局情報政策課主幹の井上敬之氏は語る。
日本マイクロソフトが提供するMicrosoft AzureおよびDynamics CRM Online、Bing Mapを活用。「サンフランシスコやロンドンで活用している住民連携サービスをもとに展開したもの」(樋口社長)だ。
「マイクロソフトがこれまでに構築した仕組みを愛媛県向けにカスタマイズしたものであり、そのノウハウを活用できる点は大きい。また、運営を行なうNPOが実際にコースを走ってコンテンツを制作しており、質の高いサービスを提供できる」と、愛媛県経済労働部 しまのわ2014推進監の佐伯登志男氏は自信をみせる。
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