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「Xperia Z Ultra」をスマホ代わりに使ってみた! 第2回

USBの抜き差しいらず

「Xperia Z Ultra」にオススメ!安全に使えるマグネット充電ケーブル

2014年05月15日 11時00分更新

文● 行正和義

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本体側のマグネット給電端子。横位置表示のときは電源ボタンのちょうど反対側に位置している

 “持ち歩けるタブレット”または“快適大画面スマホ”の「Xperia Z Ultra」を普段使いのスマートフォンとして購入して2ケ月。スマホとしては大きめのサイズながら、持ち歩いてもさほど負担にならない薄さと、なにより画面の大きさから見やすさや操作しやすさは一般のスマホと比べても格段に良い。

 電車内では、つり革をつかみつつ画面を見るのが意外と違和感なく使える。電子書籍タブレットや6~8インチタブレットを使っている人も見かけるが、文庫本を読書するような感じでスマホの小さな画面を顔に近づけて見るよりも自然だ。

 個人的に気に入ったのは、最近のスマホには珍しくクレードルが用意されているところ(au版は付属、Wi-Fi版は純正オプション)。一昔前のケータイやスマホでは専用ACアダプターと充電台などが付属するのが一般的だったが、ここ最近ACアダプターはもちろんクレードルも付属しない製品がほとんどだ。

クレードルが小さいので一見不安定にみえるが驚くほど普通に置いておける

 「Xperia Z Ultra」には縦位置の側面にマグネット式充電端子があり、付属のクレードル「マグネットチャージングドック DK33」に置いたときは磁石で軽く固定される。これは「Xperia Z1」、新モデルとなる「Xperia Z2」でも同様のしくみだが、アバウトに差し込んでもカチッと留まって端子が合う。クレードルが小さい割には外れにくい。

正式名称は「マグネットチャージングドック DK33」。純正オプションとしても用意されている

本体を受ける部分は取り外し式で、カバーを装着したときにはミゾが幅広いものを使う

本体をセットしたときにラインがすべて平行になるデザイン。実に細かいところに凝っている

 「Xperia Z Ultra」専用のマグネット充電スタンドはマッチ箱ほどのコンパクトさにも関わらず、ちょっとした衝撃や斜めにした程度ではズレもなく着脱も容易となかなかの出来。クレードル充電器にセットしたときに特定のアプリを起動する設定ができ、自宅で充電するときは音楽プレーヤーにする人、枕元の目覚まし時計にする人などにも便利だろう。

「スマートコネクト」というアプリで充電台に置いたときの動作を指定できる

ネットには「置くたびにスライドショーが起動してしまうので切りたい」という旨のQ&Aがあったりする。使い方を知れば、工夫次第では目覚まし時計代わりにもなる便利な機能のはずだ。アプリ起動条件に時間帯の指定もできる

 もちろんUSB端子でも充電できるが、充電のためだけに毎日USBを抜き差しするのはあまりよろしくない。microUSB(B)端子の抜き差し回数は1万回という規格上の公称があるのだが、毎日の充電や出先でのモバイルバッテリー接続をやっていると数年で上限に達してしまう。実際、以前使っていたスマホは2年強で接触不良が起きてしまった。USB端子のみが充電端子というスマホやタブレットは多いが、やはり毎日の抜き差しは単純な接触面を持つDC入力端子に限ると思う。

USB端子は縦位置にしたときの上部右側にあり、コネクタカバーを開けて挿し込む。もちろんここからでも充電できる

 便利に使えるとはいえ、小さいながらもクレードルはクレードル。出先での充電にはあまり向いていない。もちろんUSB端子で充電するならケーブル1本あればいいのだが、「Xperia Z Ultra」は防水性能確保のために端子部分にカバーが付けられており、いちいちカバーを外してプラグを挿すのが面倒なのだ。そんなわけで、マグネット充電ケーブルを購入してみた。

サードパーティー(サンワサプライ)のマグネット充電ケーブル

クレードルと同じくマグネットのある側面充電端子。軽く当てるだけでピタッと吸着して給電されるので、手軽なことこの上ない

 この充電ケーブルはいくつかのサードパーティーから発売されており、価格は安いもので500円台、高いもので2000円弱。短いものや長いもの、給電側をUSB(A)に挿すのではなくmicroUSB(B)からの変換アダプターになっているもの、巻き取り式やACアダプター直付けなど、種類が豊富だ。安いものはマグネットの強さや加工精度などに若干問題があるようだが、とりあえず「Xperia Z Ultra」を持っている人は1本持っていて損はない。

 難があるとすればやや磁石が弱く、軽く触ったりケーブルを引っ張る程度でポロリと取れる。このため、せっかくのコンパクト充電プラグにも関わらず充電しながら手に持って使うのにはあまり向いていない。(純正クレードルはミゾによるサポートがあり、逆さにして持っても本体が落ちない)

 とはいえ、これはこれで都合がいいこともある。ノートPCからスマホを給電していて、立ち上がった拍子などにケーブルに手を引っ掛けてスマホを落っことすような事態も、マグネット端子だとケーブルが外れてしまうので危険を避けられるのだ。

充電端子が重宝するのは自動車での移動時。カーナビ風に車のダッシュボード付近にセットすると大画面で使いやすいが、地図アプリとGPSによる電力消費が激しいため給電は必須

 スマホやタブレットに限らず、インターフェイスで一番重要なのは有線通信でもワイヤレス通信でもなく給電端子のはず。特にスマホでは顕著だが、ここしばらくはUSBの5V給電に頼りすぎている。

 給電方式がUSBで共通化されたことで便利になった点もあるが、クラウドが一般化によりデータの送受信にUSBをさほど使わなくなったこともあり、芸なくUSBを挿すだけでない、便利でスマートな充電スタイルが提案されるべきではないだろうか。

主なスペック
製品名 Xperia Z Ultra
型番 SOL24
端末価格 7万9920円(税込)
CPU MSM8974 2.2GHz クアッドコア
メモリー 2GB
ストレージ 32GB
ディスプレー(最大解像度) 6.4型ワイド(1920×1080ドット、342ppi)、マルチタッチ対応(最大10点)、トリルミナス ディスプレー for mobile、X-Reality for mobile
通信機能 4GLTE(800MHz)、4GLTE(2GHz)、3G、テザリング(最大10台)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、赤外線通信、Bluetooth 4.0、Miracast
カメラ機能 本体前面:有効画素数220万画素(裏面照射型CMOSセンサー Exmor R for mobile)、本体背面:有効画素数810万画素(裏面照射型CMOSセンサー Exmor RS for mobile)
インターフェース microUSB端子、ヘッドホン端子
カードスロット microSD/microSDHC/microSDXC(64GB対応)
NFC 対応
FeliCa
センサー 加速度、ジャイロ、デジタルコンパス、照度、GPS、GLONASS
防水/防塵 防水IPX5/8、防塵IP5X
テレビ機能 ワンセグ、フルセグ
サイズ 約幅92×奥行き179×高さ6.5mm
重量 約214g
バッテリー 3000mAh(充電には別途ACアダプターの購入が必要)
OS Android 4.2
本体色 ブラック/ホワイト/パープル
付属品 卓上ホルダー、ソニーモバイルTVアンテナケーブル01

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