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東芝4Kパソコン徹底ロードテスト 第1回

15.6型で4K表示なんてオーバースペックじゃないか?

世界初という「dynabook T954」の4K液晶はやっぱりスゴかった

2014年05月02日 11時00分更新

文● 高橋量

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専用ユーティリティで液晶ディスプレーをより美しく&使いやすく

 「dynabook Satellite T954」は3840×2160ドットの解像度に対応するが、単純にデスクトップが広大になるわけではない。標準ではWindows 8.1のスケーリング設定が250%に設定されているため、アイコンやテキスト、ウィンドウの内容が拡大表示されているのだ。試しにスケーリングを100%に変更してみたところ、デスクトップ上のアイコンやテキストがかなり小さく見づらくなってしまった。

250%で拡大表示された標準のデスクトップ画面

スケーリングを100%に変更すると、アイコンが4×4mm程度となり小さくて操作しづらい

 「dynabook Satellite T954」ではある程度デスクトップを拡大して利用することになるが、設定を変更する場合は標準収録の「画面設定ユーティリティ」を利用する。プリセットとして用意されている「大きいテキスト(250%)」と「最適(210%)」、「小さいテキスト(195%)」、「表示領域を最大化(100%)」の中から好みの設定を選ぶだけで(一度サインアウトが必要)、スケーリングを手軽に変更できるのだ。

「画面設定ユーティリティ」では「デスクトップテキストサイズ」からスケーリングを簡単に変更できる

 資料やWebページの拡大率を変更する場合は、ソフト側に用意されているズーム機能を使うとよい。たとえばIEでは標準で拡大率が250%に設定されているが、拡大率を低く設定することで1画面あたりの情報量を増やせる。

IEでは拡大率が250%に設定されている。文字は大きいが、一度に表示される情報が少ない

拡大率を100%に変更すると、1画面あたりの情報量が格段に増える。ただし文字が小さくなってしまうので、状況に応じて最適な拡大率に変更しよう

 また標準収録の「Chroma Tune for TOSHIBA」を使えば、5種類のプリセットから液晶ディスプレーの色みを瞬時に変更可能だ。写真や動画を観るときは標準設定の「Technicolor」を、文章を読むときは青みを抑えることで目の負担を減らす「Warm」をといったように、利用状況に合わせて変更したい。

液晶ディスプレーの色合いを簡単に変更できるカラーマネジメントツール「Chroma Tune for TOSHIBA」

デスクトップの右クリックメニューからでもプリセットを利用可能

標準設定の「Technicolor」

色温度が高く青みがかった「Cool」

色温度が低く黄色がかった「Warm」

ガンマ補正2.4の「Rec.709」

ガンマ補正のない「Full」

利用アプリによって色味のプリセットを自動的に変更することもできる

 写真や動画をより鮮明に映し出す「レゾリューションプラス」に対応している点もポイントだ。これは東芝の液晶テレビ「REGZA」シリーズに搭載されている超解像技術「レグザエンジンCEVO 4K」をノート用に改良たもの。解像度の低い映像の質感を復元してくっきり鮮やかに表示したり、失われた明るさを取り戻したメリハリのある映像にできる。さらに映像を自然な色合いに近づける「カラーエンハンスメント」やコントラストを自動調整して映像を見やすくする「ダイナミックコントラスト」など、さまざまな高画質機能に対応しているのだ。

「レゾリューションプラス」機能は「画面設定ユーティリティ」から設定可能

左半分が「レゾリューションプラス」を適用した映像。映像の明るさや解像感が増していることがわかる。なお「レゾリューションプラス」は利用するソフトや映像の解像度によっては適用されない場合がある

ノートでは最高クラスの美しい映像を体験しよう

 「dynabook Satellite T954」の映像は非常に鮮明で、写真や動画を楽しむのに最適だ。現在はまだコンテンツが少ないため性能を十分に発揮できる機会は少ないものの、来るべき「4K時代」に向けてマシンを用意しておくのもアリだろう。ノートで映像のクオリティーにこだわりたいなら「dynabook Satellite T954」を選ぶべきである。


 

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