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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2014 第2回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【マザーボード編】

2014年04月30日 12時00分更新

文● 山県

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マザーボードを選ぶモンスターCPU
「FX-9370」には要注意

 CPU編でもお伝えしたSocket AM3+の新製品「FX-9370」。チューンを施したメーカー公認のオーバークロックモデルだが、TDPは220Wに達する。冷却クーラーはもとより、搭載するマザーボードを“かなり”選ぶため、上級者向けとなる。

「AMD 990FX」+「SB950」を搭載するASRock製のハイエンドマザーボード「990FX Extreme9」。電源回路は、デジタル制御の12+2フェーズデザインで、MOSFETには発熱の少ないデュアルスタックMOSFETを採用し「FX-9370」の動作にも問題はない

 安定動作させる上で最も重要なのがCPUソケット周辺の電源周りだが、ここが貧弱なマザーボードに搭載しようものなら、最悪の事態(ショートや発火など)も想定しておかねばならない。モデル選定には十分注意しよう。

低消費電力版“Kabini”
オンボードのマザーも

 ソケットタイプではないものの、ローエンド向けAPU“Kabini”やモバイル・ネットブック向けAPUをマザーボードに直付けしたモデルが発売されている。TDP 9Wという低消費電力が特徴で、ファンレス仕様の製品もある。

 “Kaveri”と比べればパワー不足は否めないが、インテルの“BayTrail-D”と同様に割り切った使い道のPCであれば十分使える。1万円以下で購入できるので、遊び半分で試してみてもおもしろい。

「AMD C-70」搭載のASRock「C70M1」。動画再生支援機能UVD3を備えたGPUコアRadeon HD 6290が統合される

TDP 9Wのローエンド向けAPU「E1-2100」を搭載したGIGABYTE「GA-E2100N」。ファンレス仕様のモデルだ

インテルプラットフォームは“Haswell Refresh”待ち
AMDは“Kaveri”ベースの構成がやはりおもしろい

 マザーボード編の結論もCPU編と同じだ。今からインテル製CPUを使って新規にPCを組むなら、やはり“Haswell Refresh”を無視することはできない。再三述べているように既存モデルの処分セールを狙うのも有力な選択肢だが、急がないのであればまずは様子見が妥当。6月以降にラインナップが出揃ってからの購入でも遅くはない。

“Haswell Refresh”が2014年中旬に発売。画像にある“Devil's Canyon”とはHaswell Refreshの倍率ロックフリー、つまりK付き型番のこと。対応マザーボードも同時に発売されるはずだ

 AMDのオススメは今が旬の“Kaveri”。メインマシンのCPUとしてもポテンシャルは高く、あえて内蔵APUを使わずに、ハイエンドなRadeonシリーズ搭載ビデオカードと組み合わせて使うゲーミングPCも非常に魅力だ。理由はひとつ。なんといってもゲームシーンにおける“MANTLE”の存在は大きい。

AMDのオススメは“Kaveri”。Socket FM2+対応マザーボードを買えばKaveriが使える

 そんな次回は“MANTLE”対応でRadeonシリーズの逆襲が始まったビデオカードの今を確認していこう。

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