文字入力では301Pがリード
キーの押し心地が決め手か
続いては文字入力テスト。これはスマホによるテストと同じ文章(下記参照)を片手操作でガラケーでも入力する。入力はケータイメールの新規作成画面から。すべてトグル入力(キーを何度も押して文字を切り替える入力方式)を使う。
入力文
「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」
3回入力、予測変換は使わず全文入力し、通常変換のみとする。スマホではフリック入力のため、1分を切る機種も多いがガラケーはそうもいかない。結果は以下の通りとなった。
ドコモ N-01F |
au MARVERA |
ソフトバンク 301P |
ウィルコム WX12K |
|
---|---|---|---|---|
入力プログラム | iWnn | ATOK | iWnn | iWnn |
最速タイム | 2分4秒66 | 2分11秒24 | 1分58秒15 | 2分18秒42 |
平均タイム | 2分20秒63 | 2分31秒04 | 2分20秒52 | 2分31秒10 |
今となっては慣れの差があるかもしれないが、2分以上かかるのが当たり前。4機種ともタイムが近く、スクロールテストと比べるとスペックの差をほとんど感じられない。
そんななか、最速値でなんとか2分を切ったのが301P。N-01F、MARVERAよりもキーの押し心地が軽く、入力がいくぶん軽快に感じた。WX12Kもキーの感触は似ていて、他の機種と差の無い位置になった理由かもしれない。
N-01Fは押し間違いが少しあり。MARVERAはキー全体が広く感じたが、こちらも押し間違いがあった。操作に慣れていると4機種の差はもっと縮むかもしれない。
通信速度はN-01Fが終始リード
ドコモの3Gは強い!
次に通信速度をいつもの3駅(横浜駅前、東京駅ホーム、浦安駅前)で各3回計測して、最速値を掲載している。301Pを除く3機種は、いつものスマホのテストと同じ「BNRスピードテスト画像読込み版」を、ガラケーのPCサイト向けブラウザー(フルブラウザなど)で使い計測。ただし、MARVERAは「Flash版」を用いたほか、301Pのブラウザーのみサイトを利用できなかったため、モデムとして使いPCのブラウザで測定している。
なお速度測定は時間の都合上「下り」のみ。また測定日は4月下旬の日曜日、15~19時。いつもは平日の昼間にテストしているので条件が違い、どの駅もかなり人が混雑していた。
ドコモ N-01F |
au MARVERA |
ソフトバンク 301P |
ウィルコム WX12K |
|
---|---|---|---|---|
横浜駅(下り) | 3.45Mbps | 2.79Mbps | 1.51Mbps | 0.25Mbps |
東京駅(下り) | 4.71Mbps | 0.72Mbps | 1.78Mbps | 0.27Mbps |
浦安駅(下り) | 3.35Mbps | 0.59Mbps | 2.02Mbps | 0.26Mbps |
全計測平均(下り) | 3.07Mbps | 0.80Mbps | 1.37Mbps | 0.23Mbps |
4機種とも3Gでの測定となり、全体的に速度は遅いものの、全項目でN-01Fが勝ち続けた。最速値もN-01Fが東京駅で出した4.71Mbpsだ。いつものスマホによるテストではドコモのXiスマホは常に苦戦しているが、3Gではドコモ圧勝という結果に。ドコモは3Gユーザーを今も大切にしていると言えるかもしれない。
続くのが301P。こちらは1Mbps以上を常にキープした。3位がMARVERAで、最速値は2.79Mbpsだったが、ほとんどの場合1Mbpsを下回っていた。
最下位はWX12K。これはそもそも最大400kbpsのPHSなので仕方がない。約200kbps以上は実測値で常に出ているので健闘しているとも言えそうだ。
ブラウザーの表示時間は
あまりにも長い……
最後に上記の3駅で「ASCII.jp」のトップページを表示するまでの時間を計測した。各機種フルブラウザーなどのPCサイト向けブラウザーを使い、ページが完全に表示され、下までスクロールして表示を確認したところで計測終了とした。
LTE対応のスマホであれば10秒を切るのは当たり前だが、3Gでガラケーのブラウザーということで、大変に時間がかかった。なおキャッシュは消去せず、初期設定のまま行ない、3分以上経っても表示が終わらない場合、テストを打ち切った(あまりにも時間がかかるのだ)。エリアは4機種ともアンテナが全部立っていた。
ドコモ N-01F |
au MARVERA |
ソフトバンク 301P |
ウィルコム WX12K |
|
---|---|---|---|---|
横浜駅 | 1分21秒 | 31秒 | 1分41秒 | 不可 |
東京駅 | 1分22秒 | 27秒 | 1分42秒 | 3分以上 |
浦安駅 | 1分43秒 | 30秒 | 1分42秒 | 3分以上 |
全計測の平均 | 1分40秒 | 1分 | 1分55秒 | ― |
auのMARAVERAがなんとトップ。通信速度は今ひとつだったが、PCサイトビューアーのレンダリング性能のおかげかタイムが短い。唯一1分を切った。またキャッシュも相当効果があり、2回めからは30秒台になるなど、本体の処理性能の高さがうかがえる。ただし横浜駅で1度表示に3分以上かかっている。
続くのがN-01F。キャッシュが残っていても1分以上かかるようだ。さらに301Pは10数秒遅れで表示。WX12Kは全テストで3分以上かかり、すべてタイムオーバーとなった。これは通信速度を考えると仕方がない。特にASCII.jpのようなニュースサイトのトップページは画像も多く時間がかかるのだろう。
一度試しに表示を終えるまで待ってみたが、8分56秒とほぼ9分かかっていた。またバッテリーの消費が激しくなり、計測途中で電池がなくなってしまった。
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