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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第82回

ガラケーで久々の文字入力! 通信速度や操作性もチェック

2014年04月30日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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文字入力では301Pがリード
キーの押し心地が決め手か

 続いては文字入力テスト。これはスマホによるテストと同じ文章(下記参照)を片手操作でガラケーでも入力する。入力はケータイメールの新規作成画面から。すべてトグル入力(キーを何度も押して文字を切り替える入力方式)を使う。

入力文
「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 3回入力、予測変換は使わず全文入力し、通常変換のみとする。スマホではフリック入力のため、1分を切る機種も多いがガラケーはそうもいかない。結果は以下の通りとなった。

  ドコモ
N-01F
au
MARVERA
ソフトバンク
301P
ウィルコム
WX12K
入力プログラム iWnn ATOK iWnn iWnn
最速タイム 2分4秒66 2分11秒24 1分58秒15 2分18秒42
平均タイム 2分20秒63 2分31秒04 2分20秒52 2分31秒10

 今となっては慣れの差があるかもしれないが、2分以上かかるのが当たり前。4機種ともタイムが近く、スクロールテストと比べるとスペックの差をほとんど感じられない。

N-01F(左)を始め、現在のガラケーではiWnnが中心だが、MARVERA(右)はATOKを搭載している

 そんななか、最速値でなんとか2分を切ったのが301P。N-01F、MARVERAよりもキーの押し心地が軽く、入力がいくぶん軽快に感じた。WX12Kもキーの感触は似ていて、他の機種と差の無い位置になった理由かもしれない。

 N-01Fは押し間違いが少しあり。MARVERAはキー全体が広く感じたが、こちらも押し間違いがあった。操作に慣れていると4機種の差はもっと縮むかもしれない。

通信速度はN-01Fが終始リード
ドコモの3Gは強い!

 次に通信速度をいつもの3駅(横浜駅前、東京駅ホーム、浦安駅前)で各3回計測して、最速値を掲載している。301Pを除く3機種は、いつものスマホのテストと同じ「BNRスピードテスト画像読込み版」を、ガラケーのPCサイト向けブラウザー(フルブラウザなど)で使い計測。ただし、MARVERAは「Flash版」を用いたほか、301Pのブラウザーのみサイトを利用できなかったため、モデムとして使いPCのブラウザで測定している。

 なお速度測定は時間の都合上「下り」のみ。また測定日は4月下旬の日曜日、15~19時。いつもは平日の昼間にテストしているので条件が違い、どの駅もかなり人が混雑していた。

  ドコモ
N-01F
au
MARVERA
ソフトバンク
301P
ウィルコム
WX12K
横浜駅(下り) 3.45Mbps 2.79Mbps 1.51Mbps 0.25Mbps
東京駅(下り) 4.71Mbps 0.72Mbps 1.78Mbps 0.27Mbps
浦安駅(下り) 3.35Mbps 0.59Mbps 2.02Mbps 0.26Mbps
全計測平均(下り) 3.07Mbps 0.80Mbps 1.37Mbps 0.23Mbps

 4機種とも3Gでの測定となり、全体的に速度は遅いものの、全項目でN-01Fが勝ち続けた。最速値もN-01Fが東京駅で出した4.71Mbpsだ。いつものスマホによるテストではドコモのXiスマホは常に苦戦しているが、3Gではドコモ圧勝という結果に。ドコモは3Gユーザーを今も大切にしていると言えるかもしれない。

 続くのが301P。こちらは1Mbps以上を常にキープした。3位がMARVERAで、最速値は2.79Mbpsだったが、ほとんどの場合1Mbpsを下回っていた。

 最下位はWX12K。これはそもそも最大400kbpsのPHSなので仕方がない。約200kbps以上は実測値で常に出ているので健闘しているとも言えそうだ。

ブラウザーの表示時間は
あまりにも長い……

 最後に上記の3駅で「ASCII.jp」のトップページを表示するまでの時間を計測した。各機種フルブラウザーなどのPCサイト向けブラウザーを使い、ページが完全に表示され、下までスクロールして表示を確認したところで計測終了とした。

 LTE対応のスマホであれば10秒を切るのは当たり前だが、3Gでガラケーのブラウザーということで、大変に時間がかかった。なおキャッシュは消去せず、初期設定のまま行ない、3分以上経っても表示が終わらない場合、テストを打ち切った(あまりにも時間がかかるのだ)。エリアは4機種ともアンテナが全部立っていた。

  ドコモ
N-01F
au
MARVERA
ソフトバンク
301P
ウィルコム
WX12K
横浜駅 1分21秒 31秒 1分41秒 不可
東京駅 1分22秒 27秒 1分42秒 3分以上
浦安駅 1分43秒 30秒 1分42秒 3分以上
全計測の平均 1分40秒 1分 1分55秒

 auのMARAVERAがなんとトップ。通信速度は今ひとつだったが、PCサイトビューアーのレンダリング性能のおかげかタイムが短い。唯一1分を切った。またキャッシュも相当効果があり、2回めからは30秒台になるなど、本体の処理性能の高さがうかがえる。ただし横浜駅で1度表示に3分以上かかっている。

 続くのがN-01F。キャッシュが残っていても1分以上かかるようだ。さらに301Pは10数秒遅れで表示。WX12Kは全テストで3分以上かかり、すべてタイムオーバーとなった。これは通信速度を考えると仕方がない。特にASCII.jpのようなニュースサイトのトップページは画像も多く時間がかかるのだろう。

 一度試しに表示を終えるまで待ってみたが、8分56秒とほぼ9分かかっていた。またバッテリーの消費が激しくなり、計測途中で電池がなくなってしまった。

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