Web制作をちょっと便利にするGoogle Apps Script入門 ― 第4回

Googleフォームで作る無料アンケート集計システム (4/4)

指定日時にアンケートを締め切る

　スクリプトによる集計ができたので、今度は「指定の日時になったらアンケートを締め切り、結果を自動集計する」仕組みを作りましょう。スクリプトエディタに、さらにリスト3を追記してください。

リスト3

function setAccepting() {
  var form1 = FormApp.openById('☆フォームのID☆'); //★
  form1.setAcceptingResponses(false);
  addUpData();
  MailApp.sendEmail('☆メールアドレス☆', '【自動送信】アンケート〆切', 
                    '※これはGASにより自動送信されたものです。\n\n'
                    + '　アンケートを締め切りました。集計処理が終了しました。');
}

　「フォームのID」にはアンケートフォームのID（次項を参照）、「メールアドレス」には管理者のメールアドレスを記入してください。

スプレッドシートと関数、トリガーの関係

フォームIDの取得

　フォームのIDもスプレッドシートと同様にして取り出せます。すでに作成した「セミナーアンケート」フォームを開き、「ツール」メニューから「スクリプトエディタ...」を選んでスクリプトエディタを開きます。以下のスクリプトを記述します。

リスト4

function checkId(){
Logger.log(FormApp.getActiveForm().getId());
}

Googleフォームと関数の関係

　「実行」メニューから「checkId」を実行すると、IDがログに出力されます。「表示」メニューから「ログ」を選んで、現れたログの表示ダイアログでIDをコピーし、利用しましょう。

スクリプトを実行し「ログ」メニューを見るとIDが書き出されている

トリガーの設定

　「セミナーアンケート（回答）」シートにスクリプトを記述したら、そのままスクリプトエディタの「リソース」メニューの「現在のプロジェクトのトリガー」メニューを選び、イベントトリガーのダイアログを呼び出して下さい。

スクリプトエディタから「現在のプロジェクトのトリガー」メニューを選ぶ

　現れたダイアログで、「トリガーが設定されていません。……」のリンクをクリックして新しいトリガーを用意します。「setAccepting」「時間主導型」「特定の日時」を選び、その下に入力フィールドに実行する日時をテキストで記入します。例えば、2014年８月１日の午前0時に締め切るなら、「2014-08-01 00:00」となります。

新たにトリガーを作成し、指定の日時に実行されるようにしておく

　「保存」ボタンで保存すれば作業完了です。指定した日時になると、自動的にアンケートを締め切り、結果を集計して、管理者に締め切りを伝えるメールを送ります。GASを利用すれば、このようにアンケートの集計作業を一気に自動化できます。

指定の日時になると、このような連絡メールが届く

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　次回は、Googleカレンダーを用いた宿泊予約システムを作ります。