次世代ARROWSに搭載、ハード一体だから実現できた最強コラボ
スマホ最高峰日本語入力をうたう「Super ATOK ULTIAS」、その実力は?
2014年05月02日 17時00分更新
地図が便利に、Android版ATOKとしても新機能を搭載
実機のデモなどを通じて便利に感じた機能をいくつか紹介しておこう。
ひとつは「英語入力支援」機能だ。カタカナ語から直接英単語に変換できるもの。「めたぼ」と打つと「metabolic syndrome」が候補に挙がるなど、スペルが分からない単語の入力、和製英語の正しい表現を知りたい場合に便利だ。さらに「としょかん→library」「けいやく→contract」など、日本語から英語への変換にも対応している。日本語入力時に面倒に感じることのひとつが、全角日本語と半角英数字の切り替え。英語入力支援機能はこうした手間の低減という点でも注目できる。
入力ミスを防ぐという点では「予測変換」が極めて有効。濁点を打ち間違えたり、ひと文字だけ違う文字を入れてしまった場合でも意図した単語を予測して、候補に挙げてくれるスマホでは極めてうれしい機能だ。「あくさすぽ……→アクセスポイント」という結果を出したり、「しゅみれーしょん→しみゅれーしょん」など覚え違いをしやすい用語も適切な結果を返す。
地図アプリでの入力に地名優先辞書を自動的に選択したり、郵便番号から住所を入力できる点についてはすでに触れたが、地名入力に関してはさらに一歩進んだ機能も持つ。地名の一部を入力すると自動的に都道府県・市区などを補った正式な住所が出てくるのだ。たとえば、編集部のある「富士見」を例に取ると、「東京都千代田区富士見」のほか、「千葉県浦安市富士見」や「神奈川県川崎市川崎区富士見」など、富士見を含む全国の地名が候補となる。地図でナビを利用したりする際の効率が非常に高く、これもスマホで有効な機能だ。
これ以外にも固有名詞や難しい単語の変換など、強力な辞書ならではの快適な入力感は随所で実感できた。また一度入力した内容をきちんと記憶してくれる学習能力の高さもある。日本語入力の効率は非常に高まっていくはずだ。