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リユース人口の拡充を狙う

ヤフーとブックオフが資本・業務提携契約を締結、日本最大級のリユースセンターを開設予定

2014年04月24日 18時16分更新

文● 松野/ASCII.jp編集部

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ヤフーとブックオフが資本・業務提携契約を締結した

 ヤフーとブックオフコーポレーションは4月24日、資本・業務提携契約を締結したと発表した。

 2013年7月よりすでに協働し、「福岡 ヤフオク!ドーム」において引き取った不要な洋服などをオークションサイト「ヤフオク!」と「BOOKOFF SUPER BAZAAR(リユースの大型複合店)」の店頭で販売する取り組みを始めていた。これらの協業をさらに推し進め、リユースが「あたりまえ」となるような循環型社会をつくるべく、業務提携契約およびYahoo! JAPANからブックオフへ出資する資本提携を実施するという。また、中古本販売チェーン「BOOKOFF」の買い取り商品を「ヤフオク!」で販売する仕組みを構築することで「リユース革命」を起こし、現在40%程度(出典:「平成24年度 使用済製品等のリユース促進事業研究会 報告書」)にとどまっているとされるリユース経験者を将来的に100%まで引き上げることを目標にしている。

 具体的な取り組みとして、BOOKOFF店舗にある中古本の販売をヤフオク!上でも展開する。ヤフオク!では現在約200万冊を取り扱っているが、2016年度までにこれを1000万冊まで拡大することを目指すとしている。これによりインターネットを利用した中古本の購入がより身近になるほか、CDやDVD・ゲームソフトなど中古本以外の商品についても、ヤフオク!で販売していくという。

 また、BOOKOFF店舗内に「総合買取受付窓口」を2014年7月より設置する予定。ホビー・アパレル・ブランド品・雑貨など買取品のラインナップを拡大することで利便性を向上させつつ、買い取った商品をヤフオク!に出品し、品揃えの拡充を図る。あわせて、昨年より開始した携帯電話の買い取りもさらに強化し、年間約100万台を目指すとしている。

 さらに、これら大量のリユース商品をヤフオク!に出品するための物流施設として、2015年度中を目処に、日本最大級となるリユースセンターを開設する予定だ。BOOKOFF店舗で買い取られ、ヤフオク!で販売される商品の一部をリユースセンターに集約することで、ヤフオク!を通じてリユースできる仕組みを長期的に支えていくとする。将来的にはフルフィルメントサービスやリユース市場のBtoBマーケットプレイスとしての活用も想定しているという。

 両社は、「ネットとリアルそれぞれの強みを活かし、リユースしやすい環境づくりを協力して推進していくことで、リユースの市場をさらに大きくし、リユース経験者100%の世界を構築することを目指す」とコメントした。

なお今回の発表に合わせ、特設ページ「リユース革命」が公開中だ。

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