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マイクロソフトがノキアの買収を完了させ、スマートフォンメーカーとしての新たな一歩を踏み出す

2014年04月22日 20時22分更新

文● Dan Rowinski via ReadWrite

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MS Nokia

マイクロソフトとノキアが今週末に買収手続きを完了させる。マイクロソフトは昨年9月にノキアのデバイス&サービス事業を72億ドルで買収すると発表していたが、その手続きが今週金曜日に完了する

この取引でマイクロソフトは3万2千人近いノキアの従業員を抱え込むこととなる。その中には CEO のスティーブン・エロップも含まれており、エロップはマイクロソフトでデバイスの責任者を務めると言われている。

マイクロソフトはノキアを「マイクロソフト・モバイル」に改名するらしいと報じられているが、現時点で同社はこれを正式に認めていない。買収当初の合意によると、マイクロソフトは買収が完了した後数年間は「Nokia」と「Lumia」というスマートフォンのブランド名を使用してよいことになっている。

マイクロソフトは今週月曜、合意内容に多少の変更を加えると発表した。まず、ノキアの中国チーム21名がモバイル事業に新たに加わることになる。また、当初の合意ではマイクロソフトは韓国の製造施設の支配権を握る予定だったが、それは撤回された。さらにマイクロソフトは今後1年間にわたり、「Nokia.com」のドメインとソーシャルメディアを管理する。

ノキアは、マイクロソフトの外部会社として存続するようだ。ノキアは自社の特許ポートフォリオ、ブランド名、地図アプリ「HERE」のチームを保有する。「HERE」のチームには、世界各国におよそ6千人の従業員がいる。

一方マイクロソフトは、自社のハードウェアを設計、開発するオリジナルのデバイス・メーカーという未知の領域に踏み出すことになる。マイクロソフトはノキアを従え、自社のモバイル・プラットフォームである「Windows Phone」のマーケットシェアを伸ばさなければならない。今月のはじめに、マイクロソフトは Windows Phone の最新バージョン、Windows Phone 8.1 のデベロッパー・プレビュー版をリリースした。このバージョンではいくつかの便利な新機能や改良と共に、「コルタナ」と呼ばれる新しい音声認識パーソナルアシスタントが紹介されている。


画像(Mobile World Congress 2014でのスティーブン・エロップ)提供:Dan Rowinski


※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら


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