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Windows Info 第19回

Windows 8.1 Updateの中身を詳しく見る

2014年04月22日 12時00分更新

文● 塩田紳二

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タイトルバーを使った操作

 また、ストアアプリの終了や切り替えもマウス操作では大きく改善された。ストアアプリでマウスを画面上部に持っていくと、デスクトップアプリのウィンドウにある「タイトルバー」のようなものが表示されるようになる。このバーの右側には、最小化ボタン(表示されない場合がある。後述)と終了ボタンがあり、左側にはアプリアイコンがある。

ストアアプリでマウスカーソルを画面上部へ持っていくと「タイトルバー」が表示されるようになった。ここにあるクローズボタンでアプリを終了できる

 最小化ボタンは、ストアアプリを直前に開いていたアプリ(ストアアプリまたは、スタートメニューまたはデスクトップアプリ)に切り替えるもので、終了ボタンはストアアプリを終わらせるするものだ。これまでストアアプリをマウスで終了させるには、画面上部にマウスカーソルを持っていき、手の形に変わったところでドラッグして画面下まで動かすという方法で行っていた。これにはマウスを大きく動かす必要があり、かつドラッグの操作中に緊張を強いる操作のため、あまり操作性が良かったとは言いがたい。また、操作自体も知名度が低く、これを知らないユーザーも少なくなかったようだ。

 一方、8.1 Updateでは、マウスではこのタイトルバーを使って操作する方式になったため、従来利用可能だった「アプリの再起動」操作は、マウスでは不可能になったようだ。「アプリの再起動」操作は、画面上部からドラッグしたアプリのサムネイルを画面下の部分に止めておき、サムネイルが横回転して起動画面のサムネイルになるまで待つという操作だ。

 機能的には「終了」→「再起動」と同じだが、一連の操作で可能なため、一回スタート画面に戻るよりも便利だっだ。残念ながら、いまのところアプリの再起動をマウスからする方法はなさそうだが、タスクバーに表示されているアイコンで「ウィンドウを閉じる」を行えば、アプリは終了し、ピン留めしてあるアプリならば、その場で再度起動も可能だ。ピン留めしていないアプリの場合には、スタート画面に戻る必要がある。

 また、ストアアプリの「スナップ」(画面分割)は、従来マウスで行なうには、画面左側にタスクリストを表示させて、マウスでストアアプリのサムネイルをドラッグして、起動している別のストアアプリの上にドラッグしたまま静止させると、画面が分割されるので、マウスボタンを離す、という操作だったが、8.1 Updateでは、タイトルバー左側のアプリアイコンをクリックして表示される「システムメニュー」(デスクトップではこのように呼ぶ)にスナップの機能があるため、先にこの機能を使って分割し、そのあとで、タスクリストからストアアプリやデスクトップ画面を選択すればよくなった。これもドラッグ操作などが不要で、マウスによる操作が単純化されている。

タイトルバー左側のアプリのアイコンをクリックするとスナップ(モダンUIの画面分割機能)などの機能があるメニューが表示され、マウスでもドラッグせずにスナップできるようになった

設定でストアアプリを
タスクバーに表示させないことも

 タスクバー上で右クリックメニューからプロパティを開いて「タスクバー」タブを選択すると「Windowsストアアプリをタスクバーに表示する」というチェック項目がある。これがUpdateで増えた設定項目だ。

タスクバーのプロパティにある「タスクバー」タブには、「Windowsストアアプリをタスクバーに表示する」という設定項目ができた。これをオフにするとタスクバーにはデスクトップアプリのみが表示されるようになる

 これをオフにすることで、Update前と同じようにタスクバーにはストアアプリが表示されなくなる。この状態でストアアプリにタイトルバーを表示させると、最小化ボタンが表示されない。逆にいうと、最小化ボタンが表示されないときには、この設定をオンにすればよい。

タスクバープロパティの「タスクバー」タブで「Windowsストアアプリをタスクバーに表示する」をオフにすると、ストアアプリの「タイトルバー」には「最小化」ボタンが表示されなくなる

 また、スタート画面右上の電源ボタンは、InstantGoが有効になっていると表示されない仕様になっている。Atomプロセッサを使ったマシンは、原則InstantGoが有効になっている。メーカーによっては、動作を保証できないため、InstantGo未対応といった表記をカタログにしていることがあるが、実際にはAtom系マシン(CloverTrailとBayTrail)では、必ずオンになっているため、電源ボタンアイコンが表示されない。

InstantGo(Connected Standby)が有効なマシンでは、スタート画面右上には電源ボタンが表示されない

 なお、64bitマシンの場合は、ソニーのVAIO Duo 13とパナソニックのLet's Note MX3(InstantGo非対応モデルもある)以外は、InstantGoには対応していないため、それ例外の機種では、必ず電源ボタンが表示されているはずである。


公開当初、ページが乱れた状態で表示されておりました。読者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

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