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設置面積は半減ながら処理能力は約2倍に、レンダリング時間を短縮

ポリゴン・ピクチュアズ、3D CG制作にIBM高密度サーバー導入

2014年04月22日 14時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 日本IBMは4月18日、デジタルアニメーションスタジオのポリゴン・ピクチュアズがIBMの高密度サーバー「IBM NeXtScale System」を導入し、3D CGの制作環境を刷新したことを発表した。2014年2月から稼働開始している。

IBM NeXtScale System(n1200エンクロージャー+nx360 M4サーバー)

 1983年創立のポリゴン・ピクチュアズは、高いクオリティの3D CG制作で映画、テレビ、ゲームなどの世界で多くの実績を持つデジタルアニメーションスタジオ。近年では「トロン:ライジング」「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」「トランスフォーマー プライム」などの大型作品を手がけている。

 これまでポリゴン・ピクチュアズでは、大量のコンピューティングパワーを必要とする3D CGのレンダリング処理に対し、約130台のレンダリング専用サーバーを稼働させ、性能向上のために毎年20台程度のサーバーを刷新してきた。しかしながら、社内のサーバールーム面積に限界があり、高パフォーマンスかつ省スペースで、100V電源に対応した高密度設計のサーバーを必要としていた。

 今回、同社ではハーフラックサイズのサーバーノード「NeXtScale nx360 M4」20台と、それを格納する6Uサイズシャーシ「NeXtScale System n1200エンクロージャー」2台を導入。これにより、従来比でサーバーの設置面積を半減させながら性能を約2倍に向上し、レンダリングの短時間化を実現した。

 なおnx360 M4は、最大12コアのXeon E5-2600 v2プロセッサーを搭載する2ソケットサーバー。n1200エンクロージャー1台あたり最大12台のnx360サーバーを格納することができ、1ラック換算で最大2016コアの高密度実装を可能にしている。

ハーフラックサイズのnx360サーバーは、1ノードあたり最大24コアを搭載

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