楽天EdyとTFペイメントサービスは17日、別途カード読み取り機を用意することなく、「おサイフケータイ」搭載スマホにアプリをインストールするだけで電子マネー「楽天Edy」の決済端末として利用できるようにするプラットフォームを開発した。
TFペイメントサービスはトッパン・フォームズのグループ会社で決済プラットフォーム事業を展開する。今回のサービスは、同社のクラウド型プラットフォーム「Thincacloud/シンカクラウド」と、おサイフケータイ搭載スマホの読み取り機能を利用した決済アプリケーションを連携させて実現した。
同サービスは、手持ちのスマホを使い顧客の電子マネー払いに対応できるようにするもの。小規模店舗や移動店舗などでも手軽に導入できるモバイル決済サービスとなる。
手持ちのスマホを使い、顧客のカード決済に対応できるようにするサービスはいくつかある。そのようなサービスでは、スマホに専用アプリをインストールし、別途、カードお読み取り機を接続して利用するのが一般的だ。しかし、今回発表のサービスは、おサイフケータイの読み取り機能を利用するため、別途、カードお読み取り機を用意する必要はない。楽天Edyカードを直接、スマホで読み取ることが可能だ。
まず第1弾として、「楽天Koboスタジアム宮城」のスタンドの一部(バックネット裏付近限定)でのビール販売に同サービスを導入する予定。「東北楽天ゴールデンイーグルス」の4月18日に開催される試合からサービスを開始し、夏ごろまでには同スタジアムの全エリアへの利用拡大を目指す。
今後、屋外イベントや運輸・宅配サービスなど幅広い分野に導入することを見込んでいるが、スマホを使ったモバイル決済の普及は楽天Edyの利用拡大にもつながる。キャッシュレス化がよりいっそう促進されるサービスだ。