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スカパー!等がスマホ放送参入! スマホビジネスへ波及?

2014年04月10日 08時05分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 総務省は9日、スマホやタブレット向け番組放送サービス「モバキャス(V-High放送)」で新たに5社6番組の参入を認定した。2015年4月1日の放送開始を予定している。

「リアルタイム型放送」(上)と「蓄積型放送」(下)のイメージ(ジャパン・モバイルキャスティングのホームページより)

「リアルタイム型放送」(上)と「蓄積型放送」(下)のイメージ(ジャパン・モバイルキャスティングのホームページより)

 モバキャスは、地デジ化にともなって新たに利用できるようなった207.5MHz以上222MHz以下の周波数を使用するモバイル向け専用放送。ジャパン・モバイルキャスティングが設備の構築と運営を担っている。12年4月には日本初のスマホ向け放送局としてmmbi(エムエムビーアイ)が「NOTTV(ノッティヴィー)」を開局し、番組放送サービスを提供しているが、その後は新規参入がなかった。

 今回認定を受けた5社と放送開始予定の番組は次のとおり。スカパー・エンターテイメントの「スカパー!モバイルTV(仮)」、アニマックスブロードキャスト・ジャパンの「アニマックス」、AXNジャパンの「AXN」、フジテレビジョンの「フジテレビONEスポーツ・バラエティ」と「フジテレビTWOドラマ・アニメ」、日本映画衛星放送の「時代劇専門チャンネル」だ。来春にはNOTTVにこれら6番組の放送が新たに加わる。

 モバキャスは2つの放送スタイルに対応し、まず1つの「リアルタイム型放送」は放送中の番組をリアルタイムに視聴できるサービス。もう1つの「蓄積型放送」は、見たい放送コンテンツが自動的に対応デバイス内に保存され、いつでもどこでもコンテンツを楽しむことができるサービスとなる。

 通話やメールをはじめ、ショッピングやゲーム、SNSなど、さまざまな用途に対応するスマホに、テレビ番組視聴という新たな利用が広がりそうだ。また、モバキャスは「放送」だけではなく「通信」にも対応するため、たとえば視聴中のドラマ出演者が着ている服をオンラインショップでその場で購入したり、番組で紹介されたお店の場所や情報をすぐに調べて予約したりなど、今後は「モバキャス×テレビ番組」からあらゆるビジネスに波及する可能性も秘めていると言える。

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