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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第161回

ビジネス版の「LINE」!? 「ChatWork」を活用するワザ

2014年04月10日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 プライベートでのコミュニケーションで大人気の「LINE」だが、ビジネスやプロジェクトを進めるためのツールとしては使いにくかったり、足りないところがある。そんな時にオススメなのが「ChatWork」。複数ユーザーで情報を共有するための新しい形のグループウェアだ。今回はビジネス版「LINE」とも言える「ChatWork」を情報共有に活用するワザを紹介しよう。

PCでもスマホでも利用できる「ChatWork」でスマートに情報共有しよう

チャットベースのグループウェア「ChatWork」

 複数の人たちで何らかの作業を行なうとき、どのように情報を共有しているだろうか。メールが一番手軽だが、同報やCCにユーザーを入れ忘れたり、話題が散逸してしまいがち。利用するデバイスによっては、すべてのメールを閲覧できず、話題の流れを追うことも困難だ。Facebookメッセージだと利用していない人がいるし、「いいね!」などの操作でメッセージの順番が変わってしまう。LINEだとプライベートのメッセージに埋もれてしまうし、端末が変わるとそれまでのやりとりがなくなってしまう。そもそも、SNSだと間違った相手に返信してしまう誤爆も怖い。

 そこで、オススメなのがグループウェアだ。無料で利用できるグループウェアはいくつかあるが、今注目されているのがChatWorkだ。チャットをメインにしたグループウェアで、無料でも14個までのグループチャットが可能。通常、プロジェクトを15個以上同時進行させることはないだろうから、そうそう不足することはない。

 まずは、アカウントを作成。メールアドレスさえあれば、誰でも無料で作成できる。電話番号での認証なども不要だ。ログインしたら、まずは情報を共有する人のメールアドレスからコンタクトを追加しよう。Facebookアカウントと連携し、ChatWorkを使っている友人を自動的に追加する設定を有効にすれば、ボーナス特典がもらえる。コンタクト人数が最大40人から無制限に、ストレージ容量も50MBから500MBになる。本格的に利用するならぜひ有効にしておきたい。もちろん、ChatWorkを使っていない人には迷惑なメッセージなどは送られないので、安心していい。

チャットワーク - iPhone/iPad版 App
価格無料 作者ChatWork Inc.
バージョン3.1.0 ファイル容量10.6 MB
カテゴリー仕事効率化 評価(3)
対応デバイス全機種 対応OSiOS 6.0以降

アプリを起動し、「アカウントの新規登録」からメールアドレスや名前などを登録する

「ChatWork」のホームページからアカウントを登録することも可能

メールアドレスを入力し、「コンタクトを追加」をタップする

相手がコンタクトの追加を承認すると、リストに表示される

Facebookの連携機能を有効にしてボーナス特典をもらうなら、ブラウザから「ChatWork」にログインし、「動作設定」→「ログイン設定」→「友達追加設定」をクリックする

チャットのデータはクラウドに保存される

 ChatWorkのデータはクラウドに保存される。LINEのように、端末上に保存されているわけではないのが特長。例えば、会社やサークルを辞めた時に、チャットからアカウントを削除するだけで、そのユーザーは情報にアクセスできなくなる。それまでやりとりしていた情報が見られなくなるので、情報の漏洩を防止できるのだ。

 無料アカウントでもグループチャットは14個まで作成可能。同じプロジェクトで複数のグループチャットを作ることも可能だ。例えば、全員が参加するグループのほかに、運営方法を議論する幹部だけのグループや、取引先も含んだ情報伝達用のグループなどを併用できる。アクセス権限も設定できるので、関係者を適切に絡められるのが便利だ。

 チャットはテキストだけでなく、ファイルを添付することも可能。画像やPDFをはじめ、端末で表示できるファイル形式なら、プレビューできる。

「チャット」タブで+をタップする

プロジェクト名や概要を入力し、「作成」をタップする

グループチャットに参加するメンバーを指定する。ユーザーはメンバーやルーム名、概要を変更できる管理者と、投稿だけができるメンバー、読むことのみができる「閲覧のみ」の3種類に分けられている

ユーザーを追加して権限を設定したら「決定」をタップする

チャットが作成されたので、タップする

チャットの画面。右下の書き込みアイコンをタップする

文章を入力し「送信」をタップすれば投稿できる。絵文字も入力可能

メッセージが投稿された

画像などのファイルを投稿することもできる

リンクをタップするとプレビュー画面が開く。大きな画像だと、画面にフィットするように表示できないのがネック

きちんと画像を確認するなら、右上のアイコンから端末に保存しよう

↑アイコンをタップして、写真や動画、音声を投稿したり、ビデオ通話を開始できる

自分がアップロードした画像はサムネイルが表示される

「TO」をタップすると、特定のユーザーに呼びかけられる

呼びかけられた投稿は色が付いて目立つ。とはいえ、ほかの全員に見えてはいる

既存の投稿をタップするとメニューが開き、引用したり、タスクに追加したりできる。自分の投稿の場合は、編集や削除が可能だ

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