テスト環境は?
今回はR9 295X2の性能を比較するために以下の環境を準備した。比較用ビデオカードはR9 290X(シングル構成)およびR9 290のCrossFireX構成。残念ながらリファレンス仕様のR9 290Xが2枚調達できなかったため、今回のようなやや中途半端な構成となったが、R9 290を2枚の調達する場合、9万円弱で手に入る。
R9 290のCrossFireX構成はSP数や補助電源取り回しの面で劣ることは間違いないが、価格比約1.8倍のR9 295X2がどこまで引き離すことができるか、という観点から観戦しておくとよいだろう。
テスト環境 | |
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CPU | Intel 「Core i5-4670K」(3.4GHz) |
マザーボード | ASUS「GRYPHON Z87」(Intel Z87 Express) |
メモリー | Crucial「BLT2K8G3D1608ET3LX0」(PC3-12800 DDR3L 8GB×2) |
ビデオカード | Radeon R9 295X2リファレンスカード Radeon R9 290Xリファレンスカード Radeon R9 290リファレンスカード×2(CrossFireX構成) |
SSD | Crucial CT480M500SSD1(SATA3、480GB) |
電源ユニット | オウルテック AU-850PRO(850W、80PLUS GOLD) |
OS | Windows 8.1 Professional(64bit) |
グラフィックドライバー | Catalyst 14.3 Beta V1.0(3月22日版) Catalyst 14.4 Beta(3月28日版、R9 295X2のみ) |
また、R9 295X2およびR9 290のCrossFireX環境では、Catalyst Control Center上で「フレームペーシング」を有効にしていることも記しておく。
圧倒的な性能だが、十分予想の範囲内
小手調べとして「3DMark」から「Fire Strike」および「Fire Strike Extreme」のテストを実行する。
このスコアによると、R9 295X2のR9 290Xシングル構成に対する性能比は1.5対1~1.7対1。R9 290 CrossFireX構成にかなり詰め寄られているものの、マルチGPU構成カードとしては順当なスコアをあげている。リリース当時はあれほど重かったFire Strikeのテストが60fps以上でガンガン回るのはまさに圧巻といえる。
それでは実ゲームの筆頭として「Battlefield 4」のフレームレートを比較する。解像度は4K(3840×2160ドット)、画質は“最高”に設定。キャンペーン「Tashgar」開始時のフレームレートをゲーム内蔵のベンチマーク機能を利用して求めた。APIはDirectXとMantleでそれぞれ計測した。
こちらでもR9 290Xシングル構成に対し明らかな優位性が確認できた。ただし最高画質でもまだ60fpsキープには至っておらず、R9 295X2のパワーをもってしてもゲームの負荷に負けていることがうかがえる。
Mantle環境ではDirectXより10%前後伸びているが、1枚のカードで完結するR9 295X2の方が、R9 290 CrossFireX環境よりわずかに伸び率がよいようだ(GPUが異なるので断言はできないが)。
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