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クラウド電話APIのTwilio、今年の目標はビジネス層への浸透。

2014年04月09日 00時17分更新

松下 康之/アスキークラウド

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 2014年4月9日に開催されるTwilio Japan Summit  2014に合わせて来日したチーフマーケティングオフィサーのリンダ・スミス氏にTwilioのビジネスの概況、今年の目標、音声自動認識などに関して個別のインタビューを行った。

左から製品担当マクマナス氏、KWCの小出氏、CMOのスミス氏。

左から製品担当マクマナス氏、KWCの小出氏、CMOのスミス氏。

 日本ではKDDIウェブコミュニケーションズ(KWC)が販売とサポートを行うクラウド電話APIサービスのTwilio、去年一年間の実績は?という質問に「去年はデベロッパーへの認知を上げるということに注力しました。ブランドの認知も拡がったということで非常に満足しています。KWCともすごく良い関係を保てています」と語るスミス氏。日本の責任者であるKWCの小出氏も「これまでは開発者が集まるイベントで『Twilioを知ってますか?』という質問をしても数名が手を挙げるだけでしたが、最近だと1年間やってみてだいたい8割程度の人が『知っています』と答えてくれます。ブランドの認知はかなり進んだと思います」と日本での認知度が向上したことを裏付けた。

 今年の目標は?という質問に「Twilioはデベロッパーのためのツールです。既に認知度はかなり上がっているので、今年はそれをもっとビジネスを分かる人たち、つまり経営層の人たちに認知してもらうことを目標にしています。1年後にはもっとビジネスにインパクトのある事例をお見せできる事を期待しています」とリンダ氏。小出氏は「販売に関して直販とパートナーを通じたソリューション販売やASPなどによるソリューションに組み込んで利用して貰うなど全方位的に考えております。来年のイベントでは10社ぐらいの事例を発表できると良いなと思います」とコメントした。

 Twilioの製品戦略について何か計画は?「詳しい新機能などは明日のサミットを観て頂きたいのですが、コミュニケーションを良くするために機能拡張を続けていきます」と語るのはプログラムマネージャーのトレントン・マクマナス氏。Twilioはなかなか大きな話をして頂けないんですよね?と話を向けるとスミス氏は「Twilioの創業者のジェフ・ローソンはデベロッパーなのです。デベロッパーは何ヶ月、何年も先の夢の話を信用しません。それが我々の姿勢です。ですので、なるべくリアリティのあるモノだけをお客様に伝えるようにしています。それは我々の会社のTwilio Valueのひとつである『No Shenanigans』、つまり「ごまかしはしない」という言葉にも現れています」と語る。オラクルとはだいぶ違いますね?と話を向けると「あははは、そうですね」と笑いとばした。

 SiriやCortanaのような自動音声認識を利用した人間対マシンのコミュニケーションを拡張する考えは?という質問には「我々は顧客の様々な声を聞いています。その中で自動音声認識に関してはコールセンターのオペレーターの替りとしてSiriのようなモノが欲しいという声は実は少ないのです。私はコールセンターのビジネスの経験がありますが、自動音声認識による案内は非常に難しくなかなか評価が上がらない項目のひとつですからね。我々のパートナーには音声を認識して文章化するシステムを開発している会社が居ますので、そういうパートナーと連携してシステム化することはあるでしょう。製品開発の優先順序のトップではありませんが、ニーズがあるのは知っていますし、今後も注意深く顧客の声を聴いていこうと思っています」とスミス氏。

 「我々の製品開発の最優先事項は『品質』です。音声の品質やスケーラビリティも含めてより良い品質を提供することが最優先です。またそれぞれの分野や業界などに合ったアプリケーションに必要な機能を提供することが品質の次の優先順位でしょうね」とマクマナス氏は説明する。

 Twilioが日本以外に狙っている国は?という質問には「グローバルに展開する時に最初に考えるポイントは、その国にデベロッパーが居るかどうか?です。Twilioはデベロッパーのためのツールですので、どこに行こうがデベロッパーとそれをサポートするコミュニティがないと話になりません。次は起業家精神ですね。新しいイノベーションを起こそうとする起業家が居ること。それから経済的に安定していること、各国のレギュレーションをクリア出来ること、などですね。ヨーロッパはイギリスから始まってフランス、ドイツ、北欧などを予定しています。それにデベロッパーも多く起業家精神に溢れているイスラエルに拡張することを考えています」とスミス氏は答えてくれた。

 明日のカンファレンスでは事例に限らず新しい発表があるようだ。インターネットと電話をミックスするクラウドサービスのTwilioの新しい展開に期待しよう。

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