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もうBluetoothスピーカーには戻れない?

ソニー「SRS-X7」はネットワーク・オーディオの入門機だった

2014年04月06日 12時00分更新

文● 四本淑三 撮影●篠原孝志(パシャ)

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デスクトップで使うならSRS-X7

手前からSRS-X5、SRS-X7、SRS-X9

 まずシリーズ内でSRS-X7がどんな位置にあるかを把握しておきましょう。SRS-Xシリーズは「5」「7」「9」と3機種あり、デザインのテイストは黒く四角いところで共通です。見た目があまり変わらないので、外観から機能の把握がしづらい、まさにブラックボックス的な展開となっているのですが、その中身は単なるグレード(値段)の差ではありません。

SRS-Xシリーズの仕様
製品名 SRS-X5 SRS-X7 SRS-X9
サイズ 約幅221×奥行き51×
高さ118mm
約幅300×奥行き60×
高さ132mm
約幅430×奥行き133×
高さ125mm
重量 約1200g 約1900g 約4600g
通話用マイク × ×
バッテリー内蔵 ×
Bluetooth対応
Wi-Fi対応 ×
ハイレゾ対応 × ×
USB再生対応 × ×
実売価格(Amazon) 1万9800円 3万1000円 5万5965円

 数字が大きくなるほど外形も大きくなり、搭載するスピーカーやパッシブラジエーターの振動板表面積も増え、低音の吐出量も増大してゴージャスな音を楽しめるわけですが、その点以外は利用環境で機能が切られているようです。

 一番小さな「SRS-X5」はWi-Fiには対応せず、Bluetoothのみ対応。この機種のみ通話用マイクを内蔵しているのは、スマートフォンユーザーに絞った製品だからでしょう。

 一番大きな「SRS-X9」は、SRS-X7と同様Bluetooth/Wi-Fi両対応ですが、バッテリーは内蔵しません。その代わり内蔵DACはハイレゾ対応で、パソコンと直接USB接続も可能という据置型の製品です。ただ、SRS-X9は、スピーカーとリスナーの距離が近いデスクトップでの利用には向きません。というのも、この機種のみ上を向いてツイーターが配置されているために、ある程度距離を置いて聴かなければ本来のバランスを活かしきれないからです。

 SRS-X7はBluetoothのポータブルスピーカーから乗り換えても違和感なく使えるはずです。バッテリー駆動もオーケーだし、ルーターのある環境ではWi-Fi接続のメリットも享受できます。SRS-Xシリーズのライナップ中、もっとも幅広い利用環境に対応できるのが、この製品でしょう。

 本体色はグリルの色違いでホワイトとブラックの二色展開になっています。天板がピアノブラックということもあり、なかなかおシャレな外観ですが、ホコリもそれなりに目立つので、お掃除好きな方に使っていただきたいです。

本体上面。タッチパネルで音量の調整や「Bluetooth」「Network」、そして背面のアナログ入力端子「AUDIO IN」のオーディオソース3系統が選べる

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