80PLUS SILVER編
続いては取得している電源ユニットは少ないが、コストパフォーマンスの優れた製品があるSILVER認証を取得した電源ユニット2製品を紹介しよう。
BRONZEクラスの価格で
SILVER認証のFSP「RAIDER」シリーズ
80PLUS SILVER認証を取得しつつ、価格はBRONZE並みとあって、複数ショップの売れ筋ランキングと「BCNランキング」にランクインしているのが、コストパフォーマンス抜群のFSP「RAIDER」シリーズだ。
スペック | |||
---|---|---|---|
型番 | RA-650 | RA-750 | |
定格出力 | 650W | 750W | |
80PLUS認証 | 80PLUS SILVER | ||
+3.3V | 25A | 26A | |
+5V | 25A | 26A | |
+12V | 50A | 60A | |
-12V | 0.3A | 0.3A | |
+5VSB | 3A | 3A | |
サイズ(W×D×H) | 150×140×86mm | ||
MTBF (平均故障間隔) |
非公開 | ||
保証期間 | 3年間 | ||
実売価格 | 7500円前後 | 8500円前後 |
独自のIC「FSP MIA IC」を搭載することで、コストを抑えつつ、高い変化効率や安定性を実現したFSPのエントリー電源ユニット。さすがに各種ケーブルは直結タイプになるが、「Haswell」のサポートや、奥行き140mmのコンパクトサイズ、静音性に優れる流体軸受けの12cmファン、3年間の新品交換保証など、ポイントはしっかり押さえてある製品だ。
各種ケーブルが直結のため、省スペースのPCケースではケーブルの取り回しが厳しくなるが、コストを抑えつつ、高い変換効率の電源ユニットが欲しい人は狙い目だろう。
ちなみに“FSP Technology Inc.”って、あまり聞かないけど?と感じるかも知れないが、80PLSU認証を取得している電源ユニットの数は362台(3月時点)とダントツで、80PLUS STANDARDからPLATINUMまで幅広く設計している。
ロングセラーな
SilverStone「STRIDER PLUS」シリーズ
登場は2009年後半とちょっと古いが、750Wで1万2000円前後の手ごろな価格とロングセラーならではの信頼性で、オススメする店員が多かったのが、SilverStone「STRIDER PLUS」シリーズの「SST-ST75F-P」だ。
スペック | |||||
---|---|---|---|---|---|
型番 | SST-ST50F-P | SST-ST60F-PS | SST-ST75F-P | SST-ST85F-P | SST-ST1000-P |
定格出力 | 500W | 600W | 750W | 850W | 1000W |
80PLUS認証 | 80PLUS BRONZE | 80PLUS SILVER | |||
+3.3V | 24A | 20A | 20A | 20A | 30A |
+5V | 20A | 20A | 25A | 25A | 30A |
+12V | 34A | 49A | 60A | 67A | 80A |
-12V | 0.3A | 0.5A | 0.3A | 0.3A | 0.3A |
+5VSB | 2.5A | 3.0A | 3.5A | 3.5A | 3.5A |
サイズ(W×D×H) | 150×140×86mm | 150×160×86mm | 150×180×86mm | ||
MTBF (平均故障間隔) |
10万時間 | ||||
保証期間 | 3年間 | ||||
実売価格 | 9500円前後 | 1万1000円前後 | 1万2000円前後 | 1万7000円前後 | 2万3000円前後 |
GOLD認証には手が出ないが、高い変換効率や高出力、そしてフルモジュラーな電源ユニットが欲しい人にオススメできる1台。もちろん、「Haswell」のサポートもうたわれているので安心だ。
ただ、各種ケーブルのモジュラーコネクター部と取り回し分を考慮すると奥行きは170~180mm程度が必要で、電源ケーブル自体も少々硬めのため、内部スペースに余裕のあるタワー型PCケースに搭載するのがオススメ。
なお、「STRIDER PLUS」シリーズには500Wや600Wモデルもラインアップされているが、80PLUS認証ランクや搭載ファンサイズ、奥行きなどが違っているので注意しよう。
この連載の記事
-
第3回
PCパーツ
一度は手にしたいハイエンドな1000W出力&PLATINUM電源 -
第2回
PCパーツ
今狙い目の電源ユニット6製品の電圧変動をベンチマーク -
第-1回
PCパーツ
春の電源祭り! マシン構成に最適な電源ユニットを探す - この連載の一覧へ