このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

どこでも使えるエプソンダイレクトのオールインワンPC「Endeavor PT110E」を検証! 第4回

9万円台から導入が可能

「Endeavor PT110E」を情報キオスク端末として活用する

2014年04月17日 11時00分更新

文● 高橋量

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「ハイパーリンク」で画面を切り替え

 では実際に「PowerPoint 2013」で簡単な受付システムを作成してみよう。実際の運用にはさらに作りこむ必要があるが、あくまでも「こんな一例がある」という程度で参考にしていただきたい。

 まずは操作画面を作成する。スライドの比率を「16:9」に設定したあと、テキストボックスや図形を配置しよう。影付きの長方形や角丸四角形をボタンとして使うと効果的だ。メイン画面や移動先の画面を必要な枚数ぶん作成すること。

「Endeavor PT110E」の解像度は1920×1080ドット。画面全体に表示するために「デザイン」タブの「スライドのサイズ」から「ワイド画面(16:9)」を選択する

テキストボックスを案内用の文字表示に使い、図形をボタンとして利用。複数のオブジェクトを配置してインターフェースを作成する

 スライドからスライドへの移動には、「PowerPoint 2013」のハイパーリンクを利用する。ハイパーリンクとは、ほかのスライドやメディアファイル、ウェブページなどを開く機能。ここではボタンにほかのページへのリンクを設定することで、ボタンをタッチした際に画面が切り替わるようになる。

ボタン用図形の右クリックメニューから「ハイパーリンク」を選択

「リンク先」から「このドキュメント内」を選び、移動先のスライドを選択する

 これでシステムの基本となる画面遷移は完成。だがこのままでは、ボタン以外の部分をタッチしても次のスライドに移動してしまう。そこで画面切り替えのタイミングを変更しよう。音声案内を再生したい場合は、画面切り替え時のサウンド再生機能を利用するといい。

「画面切り替え」タブを開き、「画面切り替えのタイミング」のチェックを外す

画面ごとに音声ガイダンスを再生する場合は、「サウンド」から「その他のサウンド」を選び音声ファイルを選択する。一度設定した音声ファイルは、次回以降メニューから選択可能だ

 以上で受付システムの作成は終了だ。「スライドショー」タブを開き「最初から」をクリックすると、1枚めに作ったメイン画面が表示される。ボタンをタッチして画面が正しく移動しているかを確認しよう。

サンプルとして作成したメイン画面。まずは行き先の部署名を選択する

部署を選択すると、さらに詳細な部署選択画面が表示される。行き先を選択すると、その部署の場所や内線番号が表示される仕組みだ

サンプルの受付システムを利用している様子

さまざまな用途で使えるタッチ対応「Endeavor PT110E」

 今回はEndeavor PT110Eと「PowerPoint 2013」を使って無人受付システムを作ってみたが、ごくシンプルなものであれば手軽に作れることがおわかりいただけただろう。実際の運用では長押しによる右クリック操作を無効にしたりスライド操作コントロールを操作できないようにするなどもっと細かく作りこむ必要があるが、その点についてはいろいろ試していただきたい。このようにタッチ操作が可能なEndeavor PT110Eなら、さまざまなシーンでの利用が可能なのだ。

エプソンダイレクト株式会社

前へ 1 2 次へ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中