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グーグル、クラウドサービスの値下げ&新サービス

2014年03月26日 06時37分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 米グーグルは現地時間25日、グーグルクラウドプラットフォームに関するいくつかの発表を行った。公式ブログで公開している。

 まずは値下げや価格の簡素化として、「Compute Engine」はすべてのサイズや地域、クラスで32%値下げ。「App Engine」はインスタンス時間の価格を37.5%値下げし、SNI SSLとPageSpeedを含む多くのサービスは、追加費用なしですべてのアプリケーションで提供できるようにした。

 「Cloud Storage」は1GBあたり2.6セントで販売し、多くのユーザーにとってはざっくりと68%安い価格となる。ビッグデータの利活用などでニーズのある「Google BigQuery」は、オンデマンド価格が85%削減される。

 仮想マシンのオンデマンド価格では新たに「Sustained-use discount(持続的利用の割引)」を設定。月の25%以上にわたって持続的に仮想マシンを使用する場合、自動的に適用される。オンデマンドの新価格よりも30%の割引となり、トータルでは53%の削減となるという。

 最小限の設定およびワークローの変更により、クラウド上での構築、テスト、配信を可能とするなど、新サービスも導入する。たとえば「BigQuery」内では、セットアップや設定なしで、完全に管理されたサービスを使用し、秒単位で任意のサイズのデータセットに対して、インタラクティブなSQLクエリを実行することが可能だ。さらに今後は「BigQuery Streaming」により、リアルタイムで大量のデータストリームを分析することができるようになる。

 そのほかの詳細は公式ブログにまとめられているが、今回の施策はグーグルがクラウドサービスに本腰を入れたことを意味する。

旧価格(Previous On Demand)と新価格(New On Demand)の違いがわかる「Sustained-use discount」の価格チャート

旧価格(Previous On Demand)と新価格(New On Demand)の違いがわかる「Sustained-use discount」の価格チャート

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