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神社×1/1空挺戦闘車のカオス空間がスゴい

日本の「技術の無駄遣い」が集結 NT京都2014レポ(前編)

2014年03月25日 22時20分更新

文● 多田祥人、広田稔(@kawauso3

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「技術の無駄遣い」と評価されるニコニコ技術部の作品がずらり。あまりのカオスな空間に春日神社の神様もびっくり!?

 国内発の動画共有サービスとして圧倒的知名度を誇る「ニコニコ動画」。その中で、電子工作やソフトなどテクノロジー系の動画が集まるのが「ニコニコ技術部」タグだ。ネットの作品投稿にとどまらず、リアルでも交流があって、有志によるイベントも京都や名古屋、福岡などで開かれている。

 3月22日には、京都市にある春日神社・春日幼稚園にて展示会「NT京都」が開催された(関連記事)。6回目となる今回は、出展者が約200名、来場者が約300名の合計500名動員という昨年同様の盛り上がりを見せた。実際に現地を取材したので、筆者が気になった展示を紹介していこう!

会場となった春日神社の設営前の様子

デカいは正義! ヴィーゼルの実物大模型に圧倒

 今回の目玉でもあり、ニコ技部員の期待も高かった展示が、「プラモデルを1/1で作る会」によるヴィーゼル空挺戦闘車の実物大模型だ。春日神社になぜか戦闘車がいるという謎な組み合わせが目を引いたのか、道行く家族連れやカップルが興味を持って近づいてきて、写真撮影をする姿も頻繁に見られた。そのヴィーゼルが呼び水となって、ニコ技部員たちが待ち構えるさらにカオスな幼稚園内へと足を運んだ人もいた。

設計図となった1/35プラモデルと鎮座するヴィーゼル(の一部)全長はゆうに3mを超える。後部のミサイルランチャーは稼働するというのもスゴい

 ヴィーゼル戦闘空挺車の実物大模型は、その名のとおり、1/35プラモデルをノギスで採寸し、1/1サイズに拡大して作ってしまったという力作だ。制作にかかった期間は1年以上で、さらに現在も改良を続けている。静岡ホビーショーやワンフェスに出展したり、テレビ番組などで紹介されたこともあるので知っているという方もいるはず。

 制作者の大橋さんによれば、外装やキャタピラなど外から見える部分に徹底的にこだわったとのこと。「小学生のときに作りまくったプラモデルの延長線上に1/1サイズがあった。本物と間違えられるのがうれしい」と、語っていた。

 見所は当日朝の搬入と、閉会後の搬出時にヴィーゼルが自走するシーンだった。自分たちの展示作業に追わているはずのニコ技部員たちも、その勇姿を見ておこうと幼稚園の屋上から身を乗り出したり、ヴィーゼルの周囲をぐるりと取り囲んで、動き出すのを待ち構えていた。エンジンがかかると「おーっ!」と歓声がそこかしこから上がり、皆がカメラを片手に写真、動画を撮りまくっていたのが印象的だ。


筋電で動かすハイテク車いす

 境内には、ほかに頭に「?」が浮かぶ展示があった。そのひとつが人が乗っていないのに動く電動車いす。近くにいる謎のヘッドバンドを付けた人が操縦しているようだが……。

 実はこれは、Assistech Design Labによる未来の車いすプロジェクトから生まれた「テンプラー」という作品になる。多くの人が脳波で動かしていると勘違いをするそうだが、実際は筋肉が動く際に出ている電流「筋電位」を利用している。「健常者であってもこの車いすであれば両手が空いて移動ができるので、カメラを構えての移動も可能だ」と可能性を示していた。

ヘッドバンド型のセンサーを装着し、奥歯を2、3回噛めばセットアップは完了。左の奥歯を強くかめば左に、右の奥歯なら右に曲がる。両奥歯を強くかめば前進、ダブルクリックの要領で短時間に両奥歯をかめば後退する

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