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業務フロー見直しの結果、“手書き黒板”は“タッチパネル式デジタルサイネージ”に?

チームラボ、創業50年の金属加工会社の業務改善を手がける

2014年03月25日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 チームラボは3月20日、鋼材加工会社の相鐵(そうてつ)に対する業務改善ソリューションの提供事例を発表した。業務フローの見直し、基幹システム刷新、オフィス改装までを提案、実施している。

チームラボが開発、相鐵に導入したデジタルサイネージ

 相鐵は、茨城県日立市に本社・工場を持つ、1964年創業の鋼材(鉄、ステンレス、アルミなど)加工会社。従業員数は41名。創業50周年を迎える今年、基幹システムと工場・事務所のリニューアルを進めている。

 チームラボは、プログラマーやエンジニア、数学者、建築家、CGアニメーター、Webデザイナー、絵師、編集者などのスペシャリストで構成される「ウルトラテクノロジスト集団」。チームラボでは今回、相鐵における業務フロー全体の見直しから、基幹システムのWeb化とデジタルサイネージ連携、オフィス階層までを提案、実施した。

 まず業務フローについては、情報共有不足などの課題を抱えていた受注業務や、帳票の取り回しの仕方など、受注~納品までの業務フローの見直しと改善提案を行った。

 見直しが行われた業務フローに対応し、ビジネス規模の拡大にも合わせてスケールアウトできる仕組みが基幹システムに必要となったため、Webシステムを新規に構築。受注管理機能の拡充や、仕入管理、ミルシート(鋼材検査証明書)の登録と印刷といった機能を盛り込んだ。

 また、これまで手書きで毎日書かれていた「黒板」は、タッチパネル式のデジタルサイネージに置き換え、売上生産管理システムと連携したチャート画面を開発。これにより、工場の生産性や加工方法別の受注量といった、作業者や工場の生産性が“可視化”された。さらに配送計画表の参照性も劇的に向上した。

これまで手書きされていた黒板をタッチパネルに置き換えた。売上生産管理システムとも連携しており、チャートで生産性が“可視化”される

 オフィス改装については、業務分析の結果に基づいて、オフィス1階のレイアウト提案、およびオフィス2階のロッカールームの設計/改装提案を行っている。ロッカールーム改装では、「ものづくり支援・モチベーション向上の観点から、社員が1箇所に集まって気軽に話ができる、その日の業務の作戦会議ができるような場所」を目指したという。

ロッカールームの改装イメージ

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