移行に二の足を踏んでしまう理由
では、Windows XPからの移行に二の足を踏んでいるユーザーは、何が理由となって新たな環境に移行しないのか。
日本マイクロソフトの調べによると、「多くのユーザーが、Windows XPを使い続けることの危険性については理解しているものの、新たな環境のPCを使いこなせるか、あるいは、新たな環境へデータ移行ができるのかという点での不安がある」(日本マイクロソフト コンシューマー&パートナーグループ オフィスプレインストール事業統括本部長の宗像淳執行役)という。
Windows XPからWindows 8.1へ移行すると操作環境を大きく変わることになる。そして、Office 2003からOffice 2013への移行に関してもそれは同様だ。
まわりに教えてくれる人がいれば、そうでない場合には、新たな環境への移行は大きな不安だろう。
また、これまで利用していたデータが簡単に移行できるのか、また利用していたプリンターなどの周辺機器がそのまま使えるのかという不安についても、解決する手段が見つからないということも、やはり新たな環境へと移行することに二の足を踏む理由のひとつといえる。
データ移行、周辺機器に関する疑問に答える
「Office搭載パソコン乗り換えサポート窓口」
そこで、そうした不安を解消するための施策として、日本マイクロソフトが用意したのが、「Office搭載パソコン乗り換えサポート窓口」である。
これは、個人のPCユーザーを対象に、3月3日〜5月31日の期間限定で開設する窓口だ。Windows 8.1およびOffice 2013搭載PCの購入者が、電話での問い合わせ可能で、期間内であれば何度でも電話で無償サポートが受けられる。なお、問い合わせの際には、Office 2013のプロダクトキーが必要になる。
問い合わせが可能な内容は、新たなPCの準備やセットアップ方法、Windows XPで使っていたメール設定を新しいパソコンへ移行する方法、アプリケーションおよびデータの移行、新しいWindowsパソコンの使い方や新しいOfficeの使い方などだが、「Windows XPの移行に関することであれば、広い内容に回答できる体制としている。なんでも聞いてほしい」(宗像執行役)とする。
高いITスキルを持った約80人のオペレータを新たに採用し、1日500件以上の問い合わせに対応できるようにしているという。
問い合わせ電話番号は0120-256-790(番号を間違えないように注意してほしい)。期間中は無休で、午前9時30分〜午後6時までが受付時間となっている。
移行方法や移行後の不安を解決できる
「マイクロソフト オフィス 活用総合サイト」
また、日本マイクロソフトが開設している「マイクロソフト オフィス 活用総合サイト」でも、Windows XPからの移行をわかりやすく紹介。移行の方法や移行後の利用に関する不安を解決できるようにしている。
Windows XPのサポート終了まであとわずか。もし、移行に関して不安を持っているのなら、5月31日までの期間限定となるこの窓口を活用してみるのも手だろう。無償で何度も問い合わせられる窓口というのはなかなかない。
この窓口を利用できる期間内に買い替えるのも、移行に二の足を踏んでいるユーザーにとっては得策といえるのではないだろうか。
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