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画像を扱うために求めたいスペックとは?

NVIDIA Quadroでクリエイターデビューしよう!

2014年04月11日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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MousePro

Quadroシリーズは搭載するワークステーションと一緒に購入する

 このようにOpenGL系のアプリケーションの処理性能に大きな差が出るQuadroシリーズだが、単体購入すると、GeForceシリーズよりは高価になる(販売されている枚数の違いに加え、認定制度があり、安定性やサポートといった付加要素があるため、当然とも言えるが)。

 例えば、エルザ ジャパンの「NVIDIA Quadro K2000D」(2GB)の場合、実売で5万円台後半~6万円前半程度。ほぼ同クラスと言えるGeForce GTX650搭載カードと比べると価格には開きがある。

MousePro T670G-WS

 そこでお勧めしたいのが、パーツを個々ではなく、あらかじめQuadroシリーズを搭載した、PCあるいはワークステーションを購入する方法だ。中でも編集部が注目しているのは「MousePro」。MouseProはマウスコンピューターが販売している法人向けPCライン。

 Quadro K2000D搭載モデルでも、価格は10万円台前半と比較的リーズナブルな価格になっている。そんな「MousePro T670G-WS」の特徴も合わせて紹介しておこう。

 同シリーズでQuadro K2000Dを搭載したモデルの型番は「MousePro-T670GX2-WS-1401」となる。OSについてはWindows 8 Proまたはダウングレード権行使のWindows 7 Professionalが選べる。筺体はコンパクトなミニタワータイプ(幅172×奥行き387×高さ361mm)。BTOに強いマウスコンピューターらしく、ハードウェア構成は柔軟に変更可能だ。また最大5年の延長保証にも対応。資産として長く使うプロユースに嬉しい。

内部構造

SSDを底面に設置して追加できる

 CPUはCore i7-4770(3.40GHz)で、メモリーは16GB(最大32GB)、搭載できるストレージの種類が豊富である点は特徴で出荷時にHDDは最大2台、SSDは2台を選択できる。さらにHDDとSSDはRAID0またはRAID1の構成もできる。

5インチ、3.5インチベイに収納できるリムーバブルケースは便利なオプション

 面白いところとしては本体前面からSSDやHDDの抜き差しができるリムーバブルケースを選択できる点。動画制作などでは、やり取りするデータ量が大きくなるため、HDDなどにコピーしてそのまま納品してしまうケースもある。そんな時、普段はベアのHDDを収納しておき、必要に応じて取り外して持ち出せるリムーバブルケースは便利だ。2.5型SSD×2台+3.5型HDD×1台に対応したもので+8200円となっているがあると便利なオプションだろう。

 またゲーミングPCのG-Tuneなどで得たノウハウなのかCPUグリスも3種類が選べる。熱伝導率が高い、シルバーグリス(AINEX AS-05、純銀度99.9%の超微粒子が接触面積を拡大)、ダイヤモンドグリス(親和産業 OC7、ナノダイヤモンドパウダーが接触面積を拡大)。これ以外にも下取りキャンペーンが実施されていたり、ソフト・ハード含めたマウスならではメニューがあるので、購入時にチェックしたい。

Quadro Kシリーズのラインアップを知る

Quadroシリーズのハイエンド「Quadro K6000」

 Kepler世代のQuadroシリーズには,2880コアでGeForce GTX 780 Ti相当の「Quadro K6000」がハイエンドにある。その下のクラスにあるのが「K5000」「K4000」「K2000」などだ。CUDAコア数はQuadro K5000が1536基、Quadro K4000が768基。Quadro K2000/K2000Dが384基。さらに3桁型番のQuadro K600シリーズでは192基となる。

 GPU規模的にみると、Quadro K4000は「GeForce GTX 650 Ti」(GK106)相当、「Quadro K2000/K2000D」は「GeForce GTX 650」(GK107)相当と言える。K2000シリーズにはK2000とK2000Dがあるが、これは出力端子の違い。K2000がデュアルリンクDVIとDisplayPort2基を備えるのに対して、K2000DはデュアルリンクDVIが2系統とMini DisplayPortを備える点が異なる。

 K2000Dは精密な機械や製品を設計するCADやCG用途で、高解像度のディスプレーを使いたいという用途に適する。2560×1600ドット出力に対応したDVI端子が2系統あるので、高効率なマルチディスプレー環境が手軽に構築できる。

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