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スマホで始める「音楽アプリ部」 第38回

遊びながらしっかりとした音が作れる

簡単で音は本格、エレクトロを楽しむなら「Glitch Breaks」がおススメ!

2014年03月23日 12時00分更新

文● 藤村亮

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ループ再生を可能にするGlitch

 画面中央のGlitch/Cut/Loop Modulationパッドを使えば、再生中のリズムパターンにそれぞれが持つ特殊な効果をかけられます。

 Glitchの効果のかけ方はGlitchパッドの真上にある「Editor」をタップし、調整します。

Glitchのエディター画面。リズムトラックを非常に細かく寸断してトリッキーな効果を生み出します

 Glitch Lengthは1/16(16分音符)から1/512まで、6段階でスライスするループの分解能を設定します。Repeatsでループの繰り返される回数を選択可能。Current Glitchの1~4はそれぞれGlitchパッド上の1~4に該当し、パッドを長押しするとCurrent Glitchに並べた順にスライスされたループを再生できます。

 たとえば1/128×5、1/64×5という設定の場合、それぞれスライスしたループが5回ずつ再生される仕組みです。極端な設定を組んで、パッドの効果もより激しくさせることができるはず。

ループを切るCut

 Cutの効果のかけ方は、左上のメニューの歯車アイコンをタップして開くエディターでコントロール。

エディターで設定したポイントでループを切り、リズムにアクセントをつけられます

 エディター上で長く表示されているポイントはそれぞれ4拍子の1拍目から4拍目に当たり、ほかの小さいポイントは各拍の16分音符に相当。カットポイントに設定されたポイントは青く点灯します。

 Cutエディターの右上の波形アイコンをタップすれば、リズムループの波形を見ながらカットするポイントを確認できます。

音全体にかけるエフェクターもバラエティー豊富

 Loop Modulationをタップすると、GlitchおよびCutの両方を瞬時に機能させることができ、ループに強烈なインパクトを与えられます。Loop Modulationを継続的にかけるにはパッドを触り続けるか、パッドの真上にある電源アイコンをタップします。

 リズムループ全体にかけるエフェクターは画面右上隅のFXをタップして調整。

ディストーションやフィルター、リバーブなど3系統全5種のエフェクターを使用できます

 Glitch/Cut/Loop Modulationで、それぞれのXY軸にエフェクターの機能を持たせることも可能ですし、Automation Editorを使ってエフェクターのかけ方をパターンとして組み込むこともできます。

 たくさんの機能を持つGlitch Breaksですが、収録されているリズムループのクオリティー自体も非常に高いです。各エフェクトパッドをなんとなく押さえたり、ミュートやリバースなどを適当にかけているだけでも十分に雰囲気を味わえます。特に音楽的な経験のない方でもゲーム感覚で触って楽しめるのではないかと。

 またアプリ内のストアから追加のループパックを購入したり、ほかの音楽アプリからAudio Pasteを使ってインポートすることで、さらに楽しみ方を拡張できるのもうれしいポイント。ぜひ一度触ってみてほしいリズムアプリです。



藤村 亮(ふじむら りょう)

photo by Shin Kobayashi

 1981年生まれ、Ibanez製7弦ギターを手に世界を渡り歩くロックミュージシャン。2006年にバンド"AciD FLavoR"の7弦ギタリストとしてメジャーデビュー。2008年よりベルギーのインディーズレーベルと契約し、"Ryo Fujimura"としてソロ活動を開始。ヨーロッパ最大の日本文化イベント"JapanExpo"や各国のJ-Musicイベントにゲスト参加した。2012年からは活動の幅をメキシコにも広げ、3度のライブツアーを敢行。さらに、2013年11月にはヨーロッパツアーを終え、2014年1月1日から一日一曲アップロード企画「Daily Sound Scape」をSoundcloud上で開始。

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