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インテル、次世代CPU「Broadwell」や新省電力機能などを発表

2014年03月20日 09時00分更新

文● 平澤寿康

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 インテルは、サンフランシスコで開催されている、世界最大のゲーム開発者会議「Game Developers Conference 2014」に合わせて記者会見を開催し、今年登場が予定されている新プロセッサーや、新たな省電力機能などについて説明を行なった。

Pentium20周年モデル
「Pentium Anniversary Edition」が登場

 初代Pentiumが登場したのは1993年3月。2013年は、Pentium登場20周年だったわけだが、それを記念したCPU「Pentium Anniversary Edition」が登場する。

Pentium20周年モデルの「Pentium Anniversary Edition」。動作クロック倍率がアンロックされ、ハードウェア動画エンコード機能「Quick Sync Video」が内蔵される

 位置づけとしては、現在のPentiumシリーズ同様にローエンドPCがターゲットとなるが、最大の特徴となるのが動作クロック倍率がアンロックとなっている点だ。Core i7やCore i5の“K”付きモデルやCore i7 Extreme Editionなど、アンロック版CPUは上位CPUのみに用意されていたが、Pentium Anniversary Editionの登場で、ローエンドPCにもオーバークロック動作環境が提供されることになる。

 また、統合GPUには、ハードウェア動画エンコード機能「Quick Sync Video」(QSV)が内蔵され、高速な動画エンコードも可能となる。すでに、一部PentiumおよびCeleronでQSVサポートモデルの投入が発表されているが、Pentium Anniversary Editionでも同様にQSVがサポートされることになる。

 チップセットは、Intel 8シリーズに加えて、今後登場が予定されているIntel 9シリーズにも対応とのことだ。Pentium Anniversary Editionは、2014年半ば頃に投入を予定している。

Haswell-Eの8コアモデルは2014年後半に登場
サーマル素材変更のアンロック版Coreプロセッサーも

 次に、コードネーム“Haswell-E”こと、次世代のCore i7 Extreme Editionについて。次世代Core i7 Extreme Editionは、インテル製デスクトップPC向けCPUとしては初の8コアCPUになると発表。また、メインメモリーとしてDDR4メモリーをサポートするのも、デスクトップPCで初となる。

“Haswell-E”こと次世代のCore i7 Extreme Editionは、インテル製デスクトップPC向けCPUとしては初の8コアCPUになり、DDR4メモリーをサポートする

 対応チップセットは、Intel X99となる。X99の詳細については公表されなかったが、新たにSATA Expressがサポートされるとのこと。SATA Express対応の高速SSDもX99プラットフォームでは利用可能になるため、ハイエンドゲーマーなど、エンスージアスト向けの高性能を実現する、有力なプラットフォームとなりそうだ。次世代Core i7 Extreme Editionは、2014年後半の登場を予定している。

 また、コードネーム“Devil's Canyon”こと、第4世代Coreプロセッサー新モデルについての発表もあった。アンロック版のリフレッシュモデルとのことで、“K”付きCoreプロセッサーの新モデルになると思われる。

“Devil's Canyon”こと、第4世代Coreプロセッサーの新モデル。サーマル素材やパッケージング素材を変更し、オーバークロック性能を高める

 Devil's Canyonでは、サーマル素材(Thermal Interface Material)やパッケージング素材が変更され、オーバークロック性能が高められるとのこと。高性能を要求するエンスージアストゲーマーに最適な製品としている。

 現在の第4世代Coreプロセッサーでは、CPUコアとヒートスプレッダ間のサーマル素材としてサーマルグリスが使われているが、こちらが他の素材に変更になると考えられる。どういった素材に変更されるのかは公表されなかったが、オーバークロック性能を高めるということから、より熱伝導性に優れる素材に変更されるものと考えていいだろう。

 加えて、次世代チップセットとなるIntel 9シリーズチップセットに対応するとのことだ。Devil's Canyonは、2014年半ばに登場する予定だ。

デスクトップPC向けアンロック版Broadwellを
LGAパッケージで提供

 最後に、14nmプロセスで製造される、コードネーム“Broadwell”こと第5世代Coreプロセッサーについて。今回発表されたのは、デスクトップPC向けのアンロック版第5世代Coreプロセッサーについてだ。これがLGAパッケージで提供されることが発表された。

コードネーム“Broadwell”こと第5世代CoreプロセッサーがLGAパッケージで提供される。14nmプロセスで製造され、グラフィックス機能として「Iris Pro Graphics」を内蔵する

 Broadwellは、基本的にBGAパッケージでの提供となり、LGAパッケージの製品が提供されなくなる可能性が懸念されていた。しかし、今回の発表により、少なくともアンロック版の第5世代Coreプロセッサーについては、これまで同様にLGAパッケージでの製品投入の継続が確定となった。これは、特に自作ユーザーにとって朗報と言っていいだろう。

 また、アンロック版第5世代Coreプロセッサーには、内蔵グラフィックス機能として「Iris Pro Graphics」が統合されることも合わせて発表された。デスクトップ向けのソケット版アンロックCPUでIris Pro Graphicsが統合されるのは、これが初とのこと。対応チップセットは、Intel 9シリーズとなる。なお、その他のBroadwellの詳細な仕様や登場時期などは未発表だ。

デスクトップPC向けの新省電力機能
「Intel Ready Mode Technology」

 デスクトップPC向けの新たな省電力機能として紹介されたのが、「Intel Ready Mode Technology」だ。第4世代Coreプロセッサーには、「Cステート」と呼ばれる、C0からC10まで10段階の省電力動作モードが設定されているが、Intel Ready Mode Technologyは「C7ステート」を活用した省電力機能となる。

 Intel Ready Mode Technologyデザインガイドに沿って最適化されたマザーボードと対応ソフトウェアを利用することによって、ネットワークへの接続や対応ソフトウェアの動作を維持したまま、消費電力を10W以下に抑えることが可能になるという。

デスクトップPC向けの新たな省電力機能「Intel Ready Mode Technology」。対応マザーとソフトを利用すれば、ネットワークへの接続やソフトの動作を維持したまま、消費電力を10W以下に抑えられる

 Windows 8.1でサポートされた省電力機能「InstantGo」は、スリープ状態でもネットワーク接続を維持し、メールなど常に最新の状態を維持するというもので、不要なデバイスやデスクトップアプリは動作が停止する。それに対しIntel Ready Mode Technologyでは、PCに備わっているほぼすべての機能がアクティブのままとなる。つまり、省電力性を高めたアイドル状態と考えていいだろう。

 例えば、Intel Ready Mode Technologyで省電力モードに移行している状態でも、ネットワーク上の他の機器からデスクトップPC内のファイルにアクセスが可能で、メディアファイルのストリーミングやOfficeファイルへのアクセスが可能という。また、スマートフォンなどでPCへの写真の自動転送を設定している場合でも省電力モードのまま転送でき、IP電話の呼び出しも受けられるとのこと。

Intel Ready Mode Technologyで省電力モードに移行している状態でも、ネットワーク上の他の機器からデスクトップPC内のファイルにアクセスが可能

 Intel Ready Mode Technologyは、一部製品ではすでに対応しており、今年さらに多数の対応製品が登場するとのことだ。

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