ソニーの最新ハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX1」および「F880」シリーズは、192kHz/24bitまでのFLACなどには対応していたが、DSD音源には非対応であった。
しかし、4月下旬に実施されるソフトウェアアップデートにより、DSDの再生に対応することがアナウンスされた。
対応するのは2.8MHzのDSD音源(DSF/DSDIFF)で、ネイティブ再生ではなくリニアPCM変換による再生となる。
なお、これに伴いWindows用音楽管理ソフト「Media Go」もアップデートが行なわれる。アップデートすることで、ウォークマンに対してDSDの転送が可能になるほか、Media Goにメディアサーバー機能が搭載される。
Media Goに保存されているハイレゾ音源などのコンテンツを、ネットワーク経由でウォークマンや同社のネットワークスピーカーなどで再生できるようになる。
MacでDSD音源のネイティブ再生が可能に!
ウォークマン以外にも、同社は複数のオーディオ機器のアップデートを予定している。
USB DAC内蔵アンプの「UDA-1」はMacintoshに保存されたDSD音源のネイティブ再生に対応。Macに最新の再生ソフトウェアと専用ドライバーを導入することで、USB接続されたUDA-1でDSDのネイティブ再生を可能とする。対応OSはMac OS X(10.6~10.8、10.8は64bit環境のみ)で、アップデート時期は4月上旬となる。
Bluetoothと無線LANに対応するワイヤレススピーカー「SRS-X9」は、上述のMedia Goに対応し、無線LAN経由でDSD音源の再生が可能になる。こちらもネイティブ再生ではなくPCM変換による再生だ。
HDD内蔵コンポーネントの「HAP-Z1ES」と、HDD内蔵オーディオプレーヤー「HAP-S1」は、本体やスマートフォンアプリからHAP-Z1ES/HAP-S1内のフォルダーにアクセスできるようになり、曲の削除もできるようになる。
また、HAP-Z1ES/HAP-S1本体、またはスマホアプリで直接Gracenoteから楽曲情報を取得できるようになる。曲単位で情報を取得できるため、一部の楽曲の曲情報が異なる場合に、取得し直すことができる。
このほか両機種とも新たにradiko.jpに対応。ネット経由でラジオ放送を聞くことができる。