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CeBIT 2014リポート(7)

耕耘機もクラウドコンピューティング

2014年03月18日 07時00分更新

文● アスキークラウド編集部

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さまざまな出展のある「CeBIT 2014」のブース紹介の中で、最後に2社取り上げておきたい。

 ポルトガルのQ-Better社は、デジタルサイネージや小売り分析、処理コントロール、インタラクティブシステムといった、主にリテールサイドの業務ソリューションを提供する企業。CeBITのブースでは小売り分析システムの「Q-Better’s Retail Analytics」を展示していた。

 これは、映像から人物を認識して、性別や世代、アイテムに対する注目時間を計測するシステム。特徴的なのは、表情を分析して幸せ/悲しみ/驚きといった気分も数値化して統計情報として記録できる点だ。例えば店舗の出口に設置しておけば、顧客がどんな感情を持って店を去っているのかを分析したり、路面広告の効果を測定したりと、さまざまな施策の実効性を評価するのに役立つというものだ。

デモでは展示に対する来場者の反応を分析。ただし、本格的なビジネスソリューションを展示するエリアにあったためか、ジョークで年齢/性別分析をしていたコンシューマー向けエリアの他ブースよりも注目する来場者が少なかった

 ICT技術の進歩は一次産業にも押し寄せている。農業機器の開発元であるCLAASのブースでは、「FARMING 4.0」と銘を打ってICTによる農業革命を提案。具体的にはクラウドをベースにした大型機械のオンラインモニタリングや周辺地域でのデータ共有、GPSによる自動運転といったソリューションで、農業の効率化を図る。

巨大サイズの農業用機械。基本的には大規模農場向けのソリューションだ。農業も長年の勘からデータ主導に切り替わっていく時期にある

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