このページの本文へ

CeBIT 2014リポート(6)

世界レベルのスタートアップが集結

2014年03月18日 07時00分更新

アスキークラウド編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「CeBIT 2014」の会場の一角では、スタートアップ企業がミニブースを構える「CODE_n 14」が開催されていた。世界各地から予選を勝ち抜いた50の企業やスポンサー枠、それに過去の「CODE_n」の卒業生など60以上のスタートアップが集結した。

 英ロンドンを拠点にするSOMA Analytics社は、労働者のストレスを軽減する21日間のプログラムを開発。ポイントは測定のためにはスマートフォンが1台あればOKということ。主に睡眠のトラッキングと話し方でストレスレベルを測定し、参加者のそれぞれに適切なアドバイスを提供する。

仕事が原因の病気のうち、40%はストレスに起因するという。デモを受け付けており、日本からの申し込みも可能。取材時に業種を聞かれて「出版」だと答えたところ、しきりにデモを勧められた

 ドイツのgraphmasters社は、従来とは異なった発想によるナビゲーションシステムを開発。現在のナビは同じ状況であれば同じルートを提案するため、同じところにトラフィックが集中してしまう。一方、同社の「NUNAV」技術は数分後、数十分後の交通状況を予測した上で、それぞれの車両ごとに最適なルートを提案。交通渋滞を緩和できるだけでなく、シミュレーションの結果では従来のナビよりも約2倍早く目的地に到達できたという。

左が現在のナビ技術に基づいた交通状況で、右が「NUNAV」によるルーティングを実施した場合の交通状況。車両が分散してスムーズな通行が可能。現在はドイツのナビ会社と協力して実用化に取り組んでいる

 室内のナビゲーションシステムを展示していたのは、ドイツのLOCOSLAB社だ。施設に小型の測定器を設置し、利用者が持っているスマホのWi-FiとBluetooth機能から現在位置を割り出す。あらかじめ作成しておいたマップやテナント情報などを組み合わせて、提示する。誤差は3~5m程度だという。

LOCOSLAB社のコア技術は室内での位置情報の解析。空港やイベント、ショッピングセンターでの利用などを想定している

 ビッグデータの解析ツール「Synerscope Marcato」は、オランダのInnovation Lab社の製品。データサイエンティストが高度な知識でデータを分析するのではなく、一般のビジネスマンが巨大なデータから「何か」を見つけ出すために、データを構造化しつつ視覚的に標示してくれる。

まずは大きな分野から当たりをつけてデータを掘り下げていく。スケーラブルな設計なので、あとからデータの変更も容易。利導入自体にも特別なITスキルは不要だという

 数少ないハードウェアを展示していたドイツのCosinuss社。運動を妨げないイヤホン型の心拍計を開発し、主にプロアスリートのトレーニングに役立てたいとう。ただし、同社はハードウェアの会社であり、このデバイスを活用したソフトウェアパートナーを探しているという。

イヤホン型心拍計「C-SP 01」。Bluetoothでスマホと通信し、連続稼働時間は8~10時間だ

 ほかにもビッグデータ解析やスマートグリッドなどの展示も目立ったが、この「CODE_n」に日本のスタートアップが参加できる日は来るのだろうか。

カテゴリートップへ

ピックアップ