このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

大谷イビサのクラウドコミュニティな日々 第1回

いよいよ来週末!クラウド業界最大のユーザーイベントが新宿で開催

人生変えに来い!ハイテンションな「JAWS DAYS 2014」の見所

2014年03月08日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

AWSのコミュニティはなぜ強いのか?

 担当は1990年からコンピューター系の雑誌を作っていた過程で、コミュニティの崩壊に直面してきた。昔は、特定のグループに原稿を頼めば、それこそ特集1本まとめて来たのに、そういうことができる“機能している”コミュニティは本当に少なくなった。これに対して、JAWSの活動は非常に盛んで、競合のクラウドプレイヤーが追いつけない圧倒的な差別化要因となっている。

大谷:そもそもJAWSって今どれくらいの規模なんですか?

吉田:地方支部もあわせて、全部で40くらいになります。小さいところは2名くらいで、大阪や千葉など規模の大きいところは常時5~6名が中心で動いている感じ。今までは、支部ごとに勉強会やるというのが、基本的な活動だったんですけど、2013年くらいから支部間の連携が進んできました。たとえば、仙台、山形、会津などの支部がお互いの勉強会に参加するようになっています。主催になったり、参加者になったり、健全な動きです。

大谷:なぜJAWSはうまく機能しているんでしょうか?

「コミュニティの活性化は、FacebookとAWSのコミットが大きい」(得上氏)

得上:2つ理由があって、1つはFacebookです。メールと違って、顔写真がついた状態で発言が見える。誰が読んだ、誰が「いいね」したが見えるので、大きなモチベーションになり、メーリングリストのように過疎化しない。もう1つはAWSのコミットだと思います。いいのか、悪いのかは別として、AWSはコミュニティ活動をとても重視しています。これがコミュニティの継続に大きな力を果たしています。

吉田:僕も2つくらいあって、まずAWSのプロダクトがファンを惹きつけやすいしっかりしたものであること。新しい機能が欲しいタイミングで出てきてくれるので、飽きることがない。安くなってほしいなあと思ったときに、安くなってくれる(笑)。

大谷:確かに、製品が魅力的ではないとファン自体が生れません。

吉田:もう1つは、AWSとJAWS自体がコミュニティから“ロックスター”を発掘しましょうという意識を芯として共有している。「ロックスター発掘グループ」というビジョンを認識している。次のロックスターがどんどん出てきて、面白いグループになっていく。数ヶ月で新しいロックスターが出てくるので、居続けて楽しい。

大谷:飽きないってすごく重要ですよね。偉い人が出てきて、その人のセオリーで物事が動くようになると、組織が階層化し、硬直化する。で、リーダーがなんらかの理由でいなくなると、組織としての求心力をなくして、崩壊するんです。そう言う意味で、JAWSは飽きないグループになっているんですね。

得上:JAWSの場合、発言力のある人は偉くなって、リクルーティングされたり、ビジネスがうまくいくと、忙しくて抜けていきます(笑)。その結果、組織が勝手に代謝されていくんです。コミュニティといっしょに次のステップに行くので、健全だと思います。

風俗よりもJAWSで人生を変えよう

 今回のJAWS DAYS 2014は「一歩前へ」が大きなテーマだ。なにかを変えたい、どうにか変わりたい、変えてみせると思っている人が、きっかけを得られるのが、イベントのバリューだという。

JAWS DAYS 2014のサイト(http://jawsdays2014.jaws-ug.jp/)

大谷:いよいよ来週ですが、もうけっこうな人数が登録していますよね。

得上:もともと1000名くらいを考えていたんですけど、もう1100名を超えました。

大谷:どんな人に来てもらいたいですか?

吉田:何がなくても、AWSに関わっている人は全員。正直、東京のエンジニアはみんな来るので、普段来られない地方の方ですかね。

特に声をかけたいのは、個人としてはクラウドの未来が見えているのに、会社としてやってくれず、1人で悶々としている人。僕もそうでしたけど、イベント来たら「これで食っていける」と確信しましたから。来ると、道が開けると思います。

大谷:風俗じゃなく、JAWS DAYS行ったら、人生変わった……みたいな。

吉田:まさにそうです。「一歩前へ」を謳う来週のJAWS DAYSに来てもらったら、とにかく誰かに声かけて、仲良くなって帰って欲しいですね。

得上:いろんなレイヤーの、いろんな人に参加してもらって、一歩前に進んで欲しいと思います。

大谷:なるほど。では、来週新宿で会いましょう!

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事