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本当にiPhoneよりウォークマンの音はいいのか!? 第2回

二者択一ではない!? iTunesとウォークマンを“共存”で使おう!

2014年03月04日 12時00分更新

文● 海上 忍

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オーディオ専用機ならでは
機能が充実した音楽再生アプリ

ウォークマンの標準プレイヤー「W.ミュージック」。Xperiaにプリインストールされている「WALKMAN」とUIは共通している

ウォークマンの標準プレイヤー「W.ミュージック」。Xperiaにプリインストールされている「WALKMAN」とUIは共通している

 次いで、ウォークマンの再生機能について見ていこう。OSがAndroidなので「アプリ」という形になるが、オーディオプレーヤー専用機ということもあり、ウォークマンの再生アプリはさすがの充実ぶりだ。

 iOSに標準装備の「ミュージック」は、iOSならではの操作性を重視したプレーヤーアプリだが、ウォークマンの「W.ミュージック」アプリには音質という観点からのアプローチが多く見られる。

 対応するオーディオコーデックの豊富さはそのひとつ。MP3にAAC、ATRAC、WMAという不可逆圧縮(ロッシー)はもちろん、FLACにApple Lossless、AIFF、WAVという可逆圧縮(ロスレス)のコーデックに対応。現在流通しているほとんどのオーディオファイルを再生できる。

 最大192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応することもポイントだ。サンプリング周波数が48kHz、量子化ビット数が16bitを上回るオーディオファイルを再生しているときには、ハイレゾを意味する「HR」マークが点灯する。

 なお、コーデックやサンプリング周波数などのデータは、再生中に詳細情報画面を表示すれば確認できる。

アルバムジャケットから選曲できる「カバーアートビュー」が用意されている

アルバムジャケットから選曲できる「カバーアートビュー」が用意されている

再生中に詳細情報を表示すれば、オーディオフォーマットやビットレート、サンプリング周波数などを確認できる

再生中に詳細情報を表示すれば、オーディオフォーマットやビットレート、サンプリング周波数などを確認できる

ウォークマンにおまかせで最適な音質に調整してくれる「ClearAudio+」を搭載。もちろん、自分で音質を微調整することも可能だ

ウォークマンにおまかせで最適な音質に調整してくれる「ClearAudio+」を搭載。もちろん、ClearAudio+を使わずに自分で音質を微調整することも可能だ

 サウンドエフェクト機能にも、こだわりを感じさせる。同社独自の「ClearAudio+」は、どのジャンルの曲でも一定レベル以上の高音質を提供するというコンセプトに基づいており、「オン」にするだけで各周波数帯域の強弱を自動的に設定してくれる“おまかせ高音質モード”が利用できる。難しいことを考えずにプレミアムな音を楽しみたい、という場合には有用だろう。

VPTを利用して音場効果を変更すれば、聴き慣れた音も新鮮に感じられるはず

「VPT」を利用して音場効果を変更すれば、聴き慣れた音も新鮮に感じられるはず

 バーチャル音場効果(VPT、VirtualPhones Technology)も用意されている。モードは「スタジオ」と「クラブ」「コンサートホール」「マトリックス」の4種類があり、それぞれの音場をリアルに再現する。

 音が本来持つニュアンスは大きく変えず、音場の雰囲気を変えて音を楽しめるのがいい。個人的には、音の輪郭は保ちつつも余韻が広がるような印象の「マトリックス」が気に入っている。

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