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初の開発者会議、開催決定

Googleのモジュラー構造スマホ「Project Ara」の開発が進んでいる

2014年02月28日 15時22分更新

文● 行正和義

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必要なモジュールだけを組み合わせてスマホを作るとができる

 GoogleのATAP(Advanced Technology and Projects)は2月27日、モジュラー式スマホ「Project Ara」の開発者会議を4月に開催し、開発キットの配布などを行うと発表した。

 もともとモトローラの開発グループであったATAPは、Googleがモトローラを買収して売却したのちも手元に残したグループ。Project Araは、モトローラの頃から進めていた計画で、スマホの通信や表示、GPSや音楽といった機能別にブロック化し、必要なブロックだけを組み合わせスマホとして利用するもの。開発にはオープンソース的な考えが取り入れられており、仕様に合ったモジュールならばメーカーを問わず使え、自分で製作することも可能という。

最初の構想発表時には実現するか不安の残るプロジェクトだったが、実際にモックアップや試作が登場してみると成立しそうな予感

 今回が初となる開発者会議は4月15~16日、カリフォルニアのマウンテンビューにあるコンピュータ歴史博物館で開催される予定。Q&Aが可能なオンライン会議も実施され、開発キット(MDK)の配布などが行われる。また、開発者会議は今後も定期的に実施するという。

 Project Araは必要な機能を取捨選択したり、新しい通信規格などが現れたときに機器をアップデートしやすいというのが本来の目的。とはいえ、先だっての「Mobile World Congress(MWC 2014)」で各社から超低価格製品が発表され「次の10億人をネットに参加させる」ことも重要な課題となっていることを考えれば、機能をそぎ落としたシンプルなネット端末としての可能性も秘めていそうだ。

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