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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第344回

塀の上の猫たちを「Stylus 1」や「OM-D」で撮ってみた!

2014年02月28日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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坂の途中に立っている家なので、塀の高さが坂を下りる私の胸のあたりにあり、その塀の上にちょこんと座ってる黒猫を真正面から撮れたのであった(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

坂の途中に立っている家なので、塀の高さが坂を下りる私の胸のあたりにあり、その塀の上にちょこんと座ってる黒猫を真正面から撮れたのであった(2013年2月 オリンパス OM-D E-M5)

 街を歩いていて偶然猫に出会うってのはいつも楽しいもんだけれども、そこは猫しか入れんだろうという場所にいてくれるとまた格別で、たとえばどこか、と言われるとやっぱ塀の上や屋根の上なのだ。猫の立体機動力が存分発揮される場所である。

 幅が数センチから10cmほどしかないような塀の上を、広い台地であるかのように悠々と歩いたり休んだり寝たりしてる姿がなかなかたまらん。

 というわけで、今回はそんな塀の上で見つけた猫の話。

Nikon 1にアダプター経由で望遠レンズを付けて、遠くから狙ってみた(2012年11月 ニコン Nikon 1 V2)

Nikon 1 V2にアダプター経由で望遠レンズを付けて、遠くから狙ってみた(2012年11月 ニコン Nikon 1 V2)

 まずはつるっと滑りそうな川沿いのフェンスにちょこんとのっかってた猫。この左側は川。でも気にせず上手にのっかって日差しを浴びてる。でも猫がやらかす……特に飛ぼうとして失敗するのは足場が滑りやすいときなのでご注意を。

 コンクリートの塀は猫の大好物。人にも見つかりにくいしね。ただ、このときは間が悪かった。この塀、家と家の間の狭い隙間に立ってたのだけど、右手側の家が建て替えのため取り壊されちゃったのだ。だから遮蔽物がなく、私に見つかってしまったのである。

コンクリートの塀で悠々と昼寝してた猫。しっぽがやけに立派です(2013年8月 オリンパス OM-D E-M5)

コンクリートの塀で悠々と昼寝してた猫。しっぽがやけに立派です(2013年8月 オリンパス OM-D E-M5)

 動く気配がなかったので、その場で自転車を降り、望遠レンズに付け換えてゆっくり撮ったのであった。奥に見える水の入ったペットボトルが哀しげ(ちなみに、猫よけの効果はないそうです)。

 これが斜面に建っている家だと、塀の上なのにちょうど撮りやすい高さになってたりするわけだ。渋谷区で偶然そんな黒猫を見つけた。家と家の間の日が当たらない場所にいた黒猫なんだが、黄色い目をかっと見開いてくれたおかげでいい感じの塀猫写真になった(冒頭写真)。

指を差し出したら頭をこすりつけてきたの図。ほどよい高さなので片手で猫と遊びならもう片方の手で撮るなんて芸当も簡単に(2013年2月 オリンパス XZ-2)

指を差し出したら頭をこすりつけてきたの図。ほどよい高さなので片手で猫と遊びならもう片方の手で撮るなんて芸当も簡単に(2013年2月 オリンパス XZ-2)

 同じく斜面に建ってるおかげで反対側からは塀の高さがほどよい場所で。ここの猫、やたら人なつこくて、気が向くとこうして遊んでくれるのだ。

 同じ猫をもう1枚。このときは28mm相当の単焦点カメラだったのだが、近くで撮るとこうして遠近感を出せて面白い。

塀の上にちょこんと座ってる猫を28mm相当の広角で下から撮ってみた。狭い塀の上からぬっと上半身を乗り出して遠くを見ているのがなかなかたまりません。多分、このとき誰かが通ったのだ(2013年3月 ニコン COOLPIX A)

塀の上にちょこんと座ってる猫を28mm相当の広角で下から撮ってみた。狭い塀の上からぬっと上半身を乗り出して遠くを見ているのがなかなかたまりません。多分、このとき誰かが通ったのだ(2013年3月 ニコン COOLPIX A)

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