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低消費電力と高速応答性を両立させた超小型DLP素子

TI、超小型プロジェクタから網膜ディスプレイまで視野に入れた表示素子を開発

2014年02月26日 20時01分更新

文● 行正和義

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 テキサス・インスツルメンツは超小型のプロジェクタからARデバイスなどの用途に使える業界最小の表示素子を発表した。

 新開発された「0.3” HD Tilt & Roll Pixel (TRP)DLP Picoチップセット」と呼ばれ、同社が得意とするDLP素子を0.3インチ大にまで小型化したもの。DLP素子は表面に並ぶマイクロミラーを高速で駆動することにより、その反射を映像とする。液晶に代わってプロジェクター製品の多くが採用している。

DLP素子は素子上に多数配置されたマイクロミラーを傾けることで反射像で映像を表示する

 新DLP PicoチップセットはHD解像度(1920☓720ドット)、最高で毎秒数千回のスイッチグが可能で120Hzの映像をちらつきなく表示可能という。また、従来のモデルよりも光効率を30%向上させ、同等の輝度でも電力消費は50%以下となっている。現在協力する各社により光学設計が進められており、各種表示製品として開発中。

 同社では、タブレットやスマホなどの携帯情報機器に内蔵するプロジェクタに加え、網膜投影式のウェアラブル端末用、AR(仮想現実)用、デジタルサイネージなどに利用できるとしている。

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