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地道な改善と新機能の実用性を探る

新しいThinkPad X1 Carbonは使える相棒になるのか?

2014年03月13日 19時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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画面はもう少し明るいといい……

 最後に、画面について。光沢(グレア)タイプだが、輝度はかなり抑え目だ。自宅など明るさを抑えた室内でも中間程度の光量では暗く感じ、ほぼ最高に近い輝度で利用し続けたくなる。また映り込みのせいか、輝度ムラのような不均一さを感じ、動画や写真の再生でもそれほど鮮やかな印象はない。ノングレアパネル使用の従来機種と比較して仕事で長時間見るにしても、写真などを楽しむにしてもやや中途半端な印象を持ったのも確かだ。

液晶ディスプレーは高解像度化しており、精細感は非常に高い。右のX1 Carbonはかなり青みが強いが、新しいX1 Carbonは発色も自然な印象だ。ただし270nitの輝度をうたうタッチ対応WQHDディスプレーの場合、最高まで輝度を上げたぐらいでちょうどいい程度で少々暗い。高解像度化したゆえの悩みだろうか

視野角の比較。手前が旧X1 Carbon、奥が新しいX1 Carbon

 とはいえ、解像度の高さはさすが。個人的に100%表示でデスクトップに小さなアイコンを並べるといった使い方にはまったく興味がないが、この記事を書いているエディターやワープロソフトに表示される文字は、紙に出力したものを見ているようになめらかだ。ウェブサイトの表示等でも圧倒的に見やすく、高解像度はビジネスシーンでも十分に実用的だと感じる。

 以上、今回は最初の印象を述べるにとどまったが、全体を通して拡張性の面で確実な進化が感じられ、キーボードに関しては変則的だが違和感は時間とともに解消できそう。キータッチなどは良好。画面は輝度を除けばいい(場合によってノングレアタイプやタッチなしも選べる、ノンタッチのモデルは輝度も300nitと高い)。

 基本性能の強化もあって、ThinkPad X1 Carbonからの買い替えをぜひ検討したいと思わせる魅力が十分にあるのが新しいThinkPad X1 Carbonだと言えそうだ。価格は評価機の構成(Core i7-4600U、Windows 8.1、256GB SSD、タッチ対応WQHD)では26万円弱。低価格化が進んでいるノートパソコンの中では高価な部類に入るが、ThinkVantage Clubなどで各種キャンペーンなども実施されているので、そういったものも利用しつつ賢く買いたいところだ。

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