デザインもブラッシュアップ、薄さが強調された
次にデザインについて。過去さまざまなメーカーがコンセプトに優れたマシンを提供してきたが、第2世代になるとそれが緩んだり、精悍なデザインが無骨になったりと後退してしまうことも少なくない。
おそらくは上に書いたようなインタフェースの不足といったユーザーの声に答えようとすると、当初のデザインに無理が生じ、コンセプトがスポイルされてしまうためだと思う。しかし、新しいThinkPad X1 Carbonはデザイン面でもよりスリムで精悍な印象を与えるものとなった。
ThinkPad X1 Carbon(Gen1)は世代的にWindows 7を搭載していたが、その間にWindows 8と8.1が登場。タッチで画面を操作する、あるいは画面を複数人で囲んで議論するといった状況はかなり増えてきたように感じる。
新しいThinkPad X1 CarbonはUltrabookということで、当然のようにタッチ操作にも対応するが、旧機種のノンタッチモデルと比較しても本体が薄型化しているという点はいい。少し丸みを帯びていた先代と比べると、天板は平らでソリッド感がある。
カラーリングも黒というよりはチャコールグレーに近い雰囲気で、印象には大きな違いがある。パームレストもラバーを配合しマットな質感の先代機と比較して、サラサラとしている。ボトムケース自体の薄型化もあってか、手の平を置くポジションは従来よりも低くなった印象がある。
クリックボタンとタッチパッドが一体化したクリックパッドは、最初に採用した「ThinkPad Helix」を試用した際には違和感がかなりあった。特に右手だけで、トラックポイントと左ボタンを押したいといった場合にポジションが見極めにくかったり、微妙に親指が届かずセンタースクロールを押してしまったりしたためだ。しかし、新しいThinkPad X1 Carbonを使うと、その違和感を減らすために細かな改善が加えられているのが感じられる。