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地道な改善と新機能の実用性を探る

新しいThinkPad X1 Carbonは使える相棒になるのか?

2014年03月13日 19時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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デザインもブラッシュアップ、薄さが強調された

 次にデザインについて。過去さまざまなメーカーがコンセプトに優れたマシンを提供してきたが、第2世代になるとそれが緩んだり、精悍なデザインが無骨になったりと後退してしまうことも少なくない。

 おそらくは上に書いたようなインタフェースの不足といったユーザーの声に答えようとすると、当初のデザインに無理が生じ、コンセプトがスポイルされてしまうためだと思う。しかし、新しいThinkPad X1 Carbonはデザイン面でもよりスリムで精悍な印象を与えるものとなった。

本体は従来機種より薄型化している。ちなみに従来機種は液晶を180度の角度で完全に倒しきることができなかったが、新しいX1 Carbonではぴったり寝る。

 ThinkPad X1 Carbon(Gen1)は世代的にWindows 7を搭載していたが、その間にWindows 8と8.1が登場。タッチで画面を操作する、あるいは画面を複数人で囲んで議論するといった状況はかなり増えてきたように感じる。

側面から見ると、本体はくさび形のフォルムがより強調されている。カラーも少し明るい雰囲気となった

 新しいThinkPad X1 CarbonはUltrabookということで、当然のようにタッチ操作にも対応するが、旧機種のノンタッチモデルと比較しても本体が薄型化しているという点はいい。少し丸みを帯びていた先代と比べると、天板は平らでソリッド感がある。

 カラーリングも黒というよりはチャコールグレーに近い雰囲気で、印象には大きな違いがある。パームレストもラバーを配合しマットな質感の先代機と比較して、サラサラとしている。ボトムケース自体の薄型化もあってか、手の平を置くポジションは従来よりも低くなった印象がある。

キーボード。他のThinkPadシリーズと同様クリックパッドとタッチパッドが一体化している

 クリックボタンとタッチパッドが一体化したクリックパッドは、最初に採用した「ThinkPad Helix」を試用した際には違和感がかなりあった。特に右手だけで、トラックポイントと左ボタンを押したいといった場合にポジションが見極めにくかったり、微妙に親指が届かずセンタースクロールを押してしまったりしたためだ。しかし、新しいThinkPad X1 Carbonを使うと、その違和感を減らすために細かな改善が加えられているのが感じられる。

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