ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は2013年11月15日から、北米やラテンアメリカをはじめヨーロッパやアジアの各国・地域で据置型家庭用ゲーム機「プレイステーション(PlayStation) 4」(PS4)を順次販売開始してきたが、今月8日時点で世界累計実売台数が530万台を突破したと発表した。
これについてSCE代表取締役社長兼グループCEOのアンドリュー・ハウス氏は「米国調査会社NPDグループが発表した最新データによるとPS4は、1月の米国内での売上台数で首位を獲得しており、その勢いはとどまるところを知らない」とコメント。海外メディアのロイターは、発売当初に3月末までの実売目標としていた500万台を早々に達成できた点を指摘している。22日に販売が開始される日本での市場の反応も大いに期待される。
前出のアンドリュー・ハウス氏はPS4の特徴についてコメントで「ソーシャルとの連携によるまったく新しいゲーム体験」に触れたが、PS4ではゲームプレイの瞬間をFacebookやTwitterで共有することが可能。UstreamやTwitchを使用すればゲームプレイ画面のライブ配信もできる。ユーザーにとっては楽しみが広がる仕掛けだ。
一方でソフト開発者に魅力的なのは、PS3に比べてゲームソフトの開発費用が安く抑えられること。資金が限られるインディーズメーカーでもソフト開発に参入しやすくしてあるため、開発者にとってはビッグヒットを生むチャンスが広がる。PS4の販売の好調ぶりは、家庭用ゲーム機市場のけん引力が増すことを同時に意味しているとも言える。