重低音と高解像度を両立させた
ヘッドホンマイク付き有線接続タイプ「EHP-CS3570」
スマートフォンにイヤフォンを接続して使うシーンは、基本的に屋外が多い。雑踏からイヤフォン内に侵入してくる雑音は少なくないが、やはりそれでもノイズは気になるし、もちろん動画閲覧時の音声の遅延だってないほうがいい。
そして、ただでさえスマホの駆動時間に気を配らなければならないのに、イヤフォンのバッテリーにまで気を使う必要が出てくるのはちょっと……という人は有線接続タイプのイヤフォン一択。
今回使ってみたエレコム「EHP-CS3570」シリーズは、“GrandBass System”を採用した、有線タイプのスマートフォン用カナル型ステレオヘッドホンマイクだ。
まずは製品のウリとなるGrandBass Systemについて。「EHP-CS3570」シリーズは、下図のようにイヤフォン本体内に大口径13.6mmドライバーと2つのチャンバー(空気室)を内蔵、同時にマグネットを前置きにすることで、重低音域から高音域まで幅広く、また力強い音の表現を可能にしているという。
さらに新形状・新素材の「デプスフィットイヤーキャップ」によって耳とのフィット感、そして密閉性が向上し、結果的に重低音が聴き取りやすくなるという。つまり高解像と重低音を両立させるのがこのGrandBass Systemなのだ。
ケーブルには、取り回しやすくて絡まりにくいフラットケーブルが採用されている。表裏は本体色とブラックのツートンカラーで、カバンの中に突っ込んでいても見つけやすい。なお、スマホとの接続は、コネクタ部の出っ張りが気になりにくいL字型プラグが採用されている。
ケーブルのなかほどにはヘッドフォンマイク搭載の操作ボタンを搭載。装着したままスマホで通話できるうえ、楽曲再生機能をリモート操作可能だ。
遮音性の高いイヤーキャップは、S・M・Lの3サイズが付属。ほかに、ケーブルの長さを調整したり収納したりできるコードキーパー、収納ポーチも付属する。
音質は全般的に良好。やはり重低音が強化されている印象だが、それでいて幅広い音域がクリアに再現されている。密閉度も高く、騒音の大きい地下鉄車内などでも快適に楽曲を楽しめる。
フラットケーブルは柔らかめでカバンからの出し入れ時にもつれてイライラ……ということは少ない。ヘッドフォンマイクによる通話も快適。マイクを口元に近づけるようなことをしなくても、通話相手にキチンとクリアな音声が届く。
ヘッドホンマイク付きのカナル型としてはお手頃な価格(直販サイトにて3297円)。通勤から長旅のお供まで、普段使いのイヤフォンとして活躍することだろう。