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「安心・信頼・高品質」に本気なNTTスマートコネクト ― 第2回

業務システムのクラウド化を実現するVPSという選択肢

スマートコネクトVPSで「持たない選択」をした日本空調サービス

2014年02月26日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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NTTスマートコネクトの「スマートコネクトVPS」は、ハイパーバイザーに「VMware」を採用したVirtual Private Server型のクラウドサービスだ。業務システムのクラウド化にも効果を発揮するサービスの魅力を解き明かすと共に、実際のユーザーの声を聞いてみたい。

VMwareを採用した本格派のスマートコネクトVPS

 仮想専用サーバーと称されるVPSは、ユーザー向けに仮想マシンを提供するサービス。サーバーが仮想化されているため、迅速なリソースの拡張が可能。また、仮想化によってサーバーの利用効率を極限まで高めているため、専用サーバーに比べて安価にサービスを利用できる。以前は「専用サーバーの劣化版」と揶揄されたこともあるが、実際は両者のいいとこ取りした優れたクラウドサービスといえる。まずは「スマートコネクトVPS」のサービスのポイントを動画で見ていこう。

 スマートコネクトVPSでは、サーバー管理者(root)権限でユーザーにプレーンなOSが提供される。ポイントは、ハイパーバイザーとしてVMwareを採用している点であろう。ご存じの通り、VMwareといえばサーバー仮想化の市場において圧倒的なシェアを誇るハイパーバイザーで、日本国内でも数多くの導入企業を持つ。NTTスマートコネクト クラウドビジネス部 アシスタントマネージャー 三玉 政喜氏は、「以前からKVM(OSS)サービスは提供していましたが、VMwareの採用により、アプリケーションの動作の保証されたところが大きいです」とのこと。仮想化の王道ともいえるVMwareの採用は、レガシーの仮想化技術やオープンソース系のハイパーバイザーとは異なる安定感がある。

NTTスマートコネクト クラウドビジネス部 アシスタントマネージャー 三玉 政喜氏

 VMwareの採用に加え、システム自体が冗長性を確保しているのも大きなポイントだ。サーバー、ストレージ、ネットワークなどはすべて冗長化されており、サーバーもHA(High Availability)構成に対応してるため、高い信頼性を誇る。また、データの保護に関しても、最大5世代分でスナップショットを取得しているほか、仮想サーバーとデータのバックアップをRAID6対応のストレージに保存可能。さらにユーザー側でスナップショットの1世代分を任意に取得できる。インフラとなるデータセンターやネットワークも強力で、「閉域網でサービスを提供できるほか、弊社の他のクラウドサービスともスムースに連携できます」(三玉氏)という。サーバーの起動や停止、スナップショットからのリカバリなどもGUIのコントロールパネルから行なえる。

 エンタープライズで実績の高いVMwareの採用、システム冗長化による高い信頼性、手厚いデータ保護、セキュアで柔軟なネットワークなど多くの特徴を持つスマートコネクトVPSが想定する用途は、ずばり業務アプリケーションだ。「データベースを活用した勘定系アプリケーションのクラウド化などに最適です。NTTスマートコネクトが基盤を提供し、システムインテグレーションを親会社のNTT西日本が手がけるパターンが多いです」(三玉氏)とのことで、安心してクラウド化に取り組むことができる。

基幹システムのサーバーが悲鳴を上げてきた

 実際にスマートコネクトVPSをフル活用し、基幹システムのクラウド化にチャレンジしているのが、名古屋に本社を置く日本空調サービスだ。

 今年50周年を迎える日本空調サービスは、空調設備等のメンテナンスに特化した建物設備メンテナンス会社。日本空調サービス 情報システム室 室長の辻 成人氏は、「他のビル管理会社は清掃や警備をメインにしていますが、弊社は設備の中で一番手間のかかる空調機器の点検・整備や修理を専門に手がけています。そのため、当社は空調機器に関わる技術者が数多く在籍している独立系企業で、メーカーに依存せずに、お客様のご要望にお応えすることができます」と説明する。

日本空調サービス 情報システム室 室長 辻 成人氏

 最近注力しているのが、全国に500程度あると言われる500床以上の病院や医療機関。常時、人が寝起きしている病院では、パッケージエアコンではなく大型のボイラーや冷凍機を使って全館空調していることが多いが、こうしたところではクリーンな空調環境や長期的なメンテナンス計画などが求められる。「病室や手術室など、クリーンなスペックを維持するための測定器や技術者を抱えています。自社内の研究室で微生物の分析までできる空調設備メンテナンス会社はほかにはありません」(辻氏)とのことで、病院はもとより、工場や研究所など特殊環境が求められる建物で力を発揮している。

 このように設備メンテナンス分野で成長を続ける同社だが、IT活用は売り上げの管理がメインで、2000年に構築された基幹システムを長らく使い続けてきたという。しかし、社員がグループ全体で2500名近くになり、拠点数が100箇所を超えた段階で、情報システム室の設立とIT環境の再構築を決定。ネットワークの整備と基幹システムの総入れ替え作業を進めることになった。「社員数に対して、拠点数が多いので、ネットワークへの依存度が高いのです。そのため、100箇所くらいある拠点を、NTTの「フレッツ・VPNワイド」でつないで、まずは基盤を構築しました」という。

 だが、ネットワークは整備されたものの、2000年から使い続けられている基幹システムはもはや限界に近づいていた。「当初設計したキャパシティを超えて、サーバーは悲鳴を上げています。特に月末や期末はアクセスが増えており、安定運用を実現するのに四苦八苦しています」(辻氏)。現行の基幹システム自体は自社のサーバー室に設置されていたため、運用管理はしやすかったが、苦労は絶えなかったという。「設備メンテナンス屋としては情けない話なのですが、サーバー室のエアコンが壊れた場合、隣の部屋の扇風機で冷気を送ったり、社内の技術者を呼んで突貫工事でエアコンを設置するといったことで、なんとかしのいできました」(辻氏)。こうしたサーバーダウンの恐怖から抜け出し、いち早く安定した運用環境に基幹システムを移管する必要があったのだ。こうした課題から同社が選択したのが、スマートコネクトVPSになる。

(次ページ、ハードウェアにまつわる心配や手続きがなくなる)


 

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