GPSの動作をチェックする
「センサー診断ツール」を使ってGPSセンサーの状態をチェックするには、左の領域でGPSセンサーを選択する。ストレートにGPSという単語が含まれている場合が多いが、GNSSなどの名称になっていることもある。なお、GPSと同じ位置センサーとして「Windows位置情報取得機能」があるが、こちらは無線LANのアクセスポイントなどから位置を推測する機能だ。
センサーを選択したら、右側の「Status」欄を見る。もしここが「Ready」となっていたら、基本的には、GPSセンサーやセンサーのドライバには問題がないはずだ。ただし、デバイスやドライバの構造によっては、正しく位置測定が終了しないと「Initalizing」のままになるものがあるので、この場合には、右下の領域にある「Data」部分を見る。ここにデータが表示されているようなら、GPSセンサーとドライバは動作しており、単に位置測定が終了していないので、Readyにならない状態だと判定できる。
受信条件のよいところにいるのにStatusが「Initalizing」のままで、Dataに「Error: No Data」になっている場合には、GPSセンサーやドライバに問題がある可能性が高い。この場合、センサー診断ツール右上の「Clear and Connect」をクリックして、GPSセンサーをリセットしてしばらく待ってみよう。数分程度待っても、「Error: No Data」ならば、最新版のドライバを探したり、メーカーのサポート情報を探す、あるいはサポート窓口で相談する必要があると思われる。あるいはGPSセンサーを占有しているアプリケーションがないかなどをチェックしてみよう。
実際、某社の8インチタブレットでは、出荷時に組み込まれていたドライバが古く、購入直後は位置測定ができなかった。最新版のGPSセンサードライバを組み込んだところ、位置測定が可能になった。一般的には、ハードウェアメーカーから最新ドライバを入手するのが筋なのだが、同様のGPSデバイスを使う他社のサポート情報なども検索して最新ドライバに関する情報を調べる必要もあるもしれない。同じデバイスを使っていても、メーカーにより、最新ドライバが提供されるまでの時間が短いところと、比較的長い時間がかかるところがある。
この場合、GPSセンサーのデバイスメーカーやデバイスの型番などでインターネット検索するといいだろう。型番やメーカー名は、センサー診断ツールにも表示されるが、デバイスマネージャの「センサー」でも調べることが可能だ。
GPSセンサーやドライバに問題がない場合、そのまましばらく放置しておけば、位置測定が開始されるはずだ。位置測定が可能になると、付属の「マップ」アプリなどが現在位置を表示するようになる。ただし、「PC設定」→「プライバシー」→「位置情報」がオンになっていて、「次のアプリで自分の位置情報を使うことを許可する」で「地図アプリ」など該当のアプリの項目が「オン」になっている必要がある(アプリの設定はアプリ内からも可能)。
また「PC設定」→「ネットワーク」→「機内モード」でGPSデバイスがオンになっている必要がある。
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