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悪質投稿や個人情報流出等を防ぐSNS利用の心得とは?

2014年02月02日 09時00分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ツイッターやフェイスブック、LINEといったSNSが世間一般に広く定着しつつあることを物語る例として、昨年はSNSに絡んだニュースが相次いだ。なかでも、コンビニや飲食店などでアルバイト店員が悪ふざけした様子が写真付きで投稿され、それが明るみになり、店舗や店舗運営会社が謝罪したり、店舗閉店に追い込まれたりしたケースは記憶に新しい。こうした背景のもと、インターネットセキュリティのトレンドマイクロはこのほど、「SNS活用の心得」を公開した。

 3つ挙げられた心得のまず1つ目は「SNSでの発言は公衆での発言同様と理解する」こと。不特定多数の目に触れる可能性があるため、上司や取引先企業などへの不平不満など、仕事の愚痴を投稿しないことはもちろん、仕事上で知りえたことも含めたビジネスの機密情報がないかも投稿前に確認したい。

 2つ目は「文字のコミュニケーションでは温度感が正しく伝わりにくいことを意識する」こと。仮に冗談交じりの発言でも、文字だけではその感情やニュアンスが伝わらず、受け手が真剣に受け止めてしまうケースもある。また、1つ目の心得で触れたように不特定多数の目に触れる可能性があるため、仲間にだけ通じる内容が第3者にも拡散してしまいトラブルとなることも想定される。

 3つ目は「個人情報をむやみに公開しない」こと。仮に個人的なプロフィールであっても悪意のある第3者がそこから勤務先を特定し、メール等で勤務先の企業と接触して機密情報を盗み出そうとするケースも考えられる。そこで、SNSのプライバシー設定を活用し、プロフィール情報や投稿内容が第3者に見られないようにする対策も肝心だ。

 従業員のSNS利用はいまや企業にとってリスクだと言っても過言ではないはず。各自がSNS利用の心得を肝に銘ずるとともに、企業も従業員に向けてこれを周知するなどの対策が必要だろう。

安易なSNS投稿で炎上に至る例

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