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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第35回

あえてデジタル・デトックスをしない…という選択

2014年02月07日 09時00分更新

文● 前田知洋

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 仕事やプライベートでの悩み……。腹が立つことや悲しいことがあって、ベッドに入っても、気になって、なかなか眠れない。それなら……と、ドラマを観ても、なんだかモヤモヤしてストーリーに集中できない。そんなことがよくあります。

 筆者もテレビや取材など、毎回違うスタッフと意思の疎通が上手くできなかったり、自分のダメさぶりにストレスを感じることがあります。TwitterやFacebookなどのSNSでも、エントリーのネタに悩むこともしょっちゅうです。

 ちまたでは、デジタル・デトックスが流行ですが、天邪鬼の筆者は、あえてデジタル機器を避けるのではなく、デジタルと共存するストレスのデトックスをたまに実践しています。今回はそれを紹介します!

ストレスは汗で流れる お風呂で遊べるゲームやアプリ 

“Waterlogue”撮影した写真を水彩画風に変換してくれるアプリ

設定の組み合わせで、ゲームのように結果が変わるのも面白い

 「ぬるめのお風呂にゆっくり入浴……」、よく女性誌などで紹介されるストレス解消法です。しかし、短気な筆者は、バスタブに5分と入っていられません。以前は、濡らしてもいい雑誌や文庫本をバスルームに持ち込んでいました。しかし、最近は小さな字を読むのも辛くなってきましたし、本の内容が気分に合わないときには、水滴を垂らしながら裸で本棚の前をウロウロする……。そんな行動に躊躇する年齢になってきました。

 そんな理由から、今はiPad miniを防水ケースに入れて浴室に持ち込んでます。量販店などでもタブレット専用の防水ビニール袋が販売されていますが、ズボラな筆者はキッチンにあるジップロックで代用しています(お試しになるときは、あくまで自己責任でどうぞ)。

 タブレットのブラウザーには「お風呂用」というブックマークフォルダーを作っておき、仕事とは無関係のサイトをいくつか登録。温まりながら、ゆっくりと巡回しています。「ネットサーフィン」ならぬ、「ネット入浴」(笑)。

 レビューサイトなどで評判のいいゲームやアプリがあれば、バスタブでダウンロードして遊ぶことも……。先日ハマったのは“Waterlogue”というアプリ。撮影した写真をあっという間に水彩画風に変換してくれます。

 気がつくと、たっぷりと発汗することで身も心もサッパリ。ゆっくりと身体を温めることで血管を拡張させて自律神経が休まります。ただし、入浴中や入浴後の水分補給を忘れずに……。

昼寝はYouTubeなどと共に……

 疲労回復や心のバランスを整えるのに効果がある昼寝。もっとも効率の良い仮眠時間は15分~20分だそうです。筆者は昼寝が大好きですが、少し神経質なタイプ。モードを切り替えるというか、眠りに入るまでに少し時間がかかります。そんなとき、筆者が活用してるのは、眠りを誘う動画や音声など。たとえば、衆議院のインターネット審議中継。真剣な国会議員や公務員の皆さまには大変恐縮な話ですが、あの議長の言葉のリズムといい、答弁席に向かうための質問と答えの微妙な間、ときに繰り返される質問や答弁など、非日常な言葉のリズムが、筆者にとっては眠気を誘います。(重大な案件などは、後でニュース記事でキャッチアップしますのでご容赦を……)

 これをお読みの方によっては、ミュージックビデオがリラックスするなど、昼寝用のお気に入りの動画をYouTubeなどで探してみるのもいいかもしれません。

 しばらく前に、ファンの人に「いつも寝る前に前田さんのDVDを観てるんです♥」と言われ、嬉しくなって「ありがとうございます」と答えたことがあります。しかし、後で思い返してみると、「僕のマジックって、つまんないのかなぁ……」なんて不安になったり、反省したり……。

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