5万円以下でも信頼性が高く、拡張もしやすい
デスクトップのおすすめはHP「Pavilion 500-240jp」
PC選びと言えばノートPC中心という人が多い現在でも、やっぱりデスクトップPCがほしいという人も多い。
その理由は自分でパーツを増設しやすく、手持ちパーツを組み合わせて使ったりすることも簡単だからだ。HDDを2台搭載してデータ保存容量を増やしたり、ビデオカード装着でより高い描画性能を求めたりということも簡単にできる。
高解像度モニターを複数使うような場合も、デスクトップPCでないと対応できないことが多い。
以前であれば、こういう用途は自作PCが主だったが、自作の手間をかけたくない人や、自作経験者でも不具合の対処に懲りてしまって完成品を求めるという流れがあるようだ。
また、コスト的にも自作とたいして変わらないか、場合によっては安くなるということもある。
ということで、自作PCに近い自由な増設ができ、基本構成なら低価格、その上で信頼性もありそうなデスクトップPCというと、HPの「Pavilion 500-240jp」がおすすめだ。
CPUにはデュアルコアのCore i3-4130(3.40GHz)を採用し、4GBメモリー、500GB HDDを搭載したもっとも基本的な構成で4万9980円。OS(Windows 8.1)とキーボード、マウスの価格まで考慮すれば自作とほぼ同等という構成だ。
ほかのメーカーでも同等の製品はあるが、HPの利点はPCの法人向けを多く手掛ける大手メーカーの1つであることと、「Made in Tokyo」を強調しているとおり、最終的なパーツの組み付けと出荷検査を日本で行なっていることだ。基本構成状態できちんと動いてくれることを保証している点は自作PCにはないメリットと言える。
増設前提でPavilion 500-240jpを見た場合、内部は非常にすっきりとした構造になっている。ジャストサイズのケーブルを使用しているため、自作PCではありがちな余計な長さの電源ケーブルがケース内でとぐろを巻いていることもない。
HDDは最近の事情に合わせてあるのか、2.5インチタイプがブラケットなしで取り付け可能となっており、SSDとHDDという構成でも内蔵しやすい。HDDの固定はツールレスではなくビス止めが必用だが、HDDの放熱という点ではこちらが有利だ。
HPのデスクトップPCは、旧コンパック時代から伝統のヘクスローブ(トルクス)のネジを使っている。きちんとした工具を使えばプラスネジに比べ、ケースの中でネジを落としてショートさせるという事故が減るほか、ネジの頭をなめて金属粉を発生させることもない。
PCは信頼性第一、という点で有利な構造となっている点も評価したい。なお、ヘクスローブドライバーがなくてもマイナスドライバーでも回せるため、手持ちの工具だけで増設作業をすることも可能だ。
ただ、ひとつ残念なのは、マザーボードのメモリースロットが2つしかない点。最少構成では4GBが1枚だが、最大容量は4GBを使わないで別途8GBを2枚挿す16GBまでとなる。
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