高画質・高機能なフルHDモデルを買うなら今!?
4Kへの変化の波が訪れる薄型テレビ
薄型テレビは、「4K」モデルが注目を浴び、地デジへの完全移行以降の需要低迷にも歯止めがかかり、穏やかに復調の兆しを見せてきている。以前なら発売直後から少し待てばかなり価格が下落するものも多かったが、今は薄型テレビ自体の売れ行きが低調なため、価格の下落は期待しにくい。
今や40V型クラスならば10万円で手に入るわけだし、消費税が改定される前に購入する方が、お得と言える。
それ以上に、今年の薄型テレビにはひとつの変化が生まれはじめることも知っておこう。それは、4Kテレビ普及の本格化だ。今春の4Kテレビは、HDMI 2.0対応が不可欠なこともあるし、直近のターゲットは夏のワールドカップに向けたボーナス商戦となるため、登場は消費税改訂後の春から初夏になる。現状では1インチ=7000円前後の4Kテレビだが、最新モデルはさらに身近な価格となるとも言われている。
超高級機としての4Kテレビを頂点に、高画質・高機能のフルHDテレビがあり、スタンダードなフルHDテレビがラインナップを形成しているのが今の薄型テレビだが、これが、ハイエンド4Kテレビ、スタンダード4Kテレビ、普及価格のフルHDテレビという構成に移行しはじめるのが、今春以降の薄型テレビ事情だ。
ということは、画質や機能に優れた高級フルHDテレビが徐々に姿を消していくということだ。リーズナブルな価格ながら、パネル解像度以外の点では画質的なポテンシャルも高いフルHDテレビが消えていくというのは、時代の流れでもあるがちょっと寂しい。
いきなりすぐに各社のラインナップが大きく変化することはないだろうが、「4Kはまだ高いのでフルHDで画質のいいテレビがほしい」と思っている人にとっては、そろそろ決断しないと手遅れになる可能性がある。
というわけで、フルHDで画質や機能に優れた、しかも価格的にもお買い得なモデルと言えば、東芝の「REGZA Z8」シリーズがおすすめだ。
コストパフォーマンスを考えれば
薄型テレビ最強と言える「42Z8」
42V型の「42Z8」の価格は、最安値ベースで9万5000円から。10万円以下で販売している店舗も少なくはない。いちはやく4Kテレビを製品化してきたメーカーでありながら、その4Kテレビでも搭載していない高画質機能を盛り込んだ意欲的なモデルだ。
それが自社開発の直下型LEDバックライト。緻密なエリア駆動が可能で、パネル全面を均一な明るさにしやすい直下型バックライトに加え、色域を約14%、輝度を約75%向上した。より明るく、より豊かな色を再現できるバックライトというわけだ。
従来から搭載する超解像技術も最新のものが盛り込まれ、カメラ撮影の段階で明るさをセーブして撮影された映像から、本来の輝度ピークを復元することで、見た目に近い輝きを描き出す「ハイダイナミックレンジ復元」を搭載。
鮮烈な明るさと色の豊かさは非常にパワフルで、従来からの自然で落ち着いた映像表現に、力強さが加わった魅力がある。
筆者個人としても、かなり気になっているモデルで、この画質でこの価格ならば、最後のフルHDテレビとして所有しておきたいと思っているほど。
しかも、本機は画質面だけでなく機能の点でもスゴイ! USB HDD(2台)を接続することで地デジ6chの番組を数日間蓄積録画できる「タイムシフトマシン」に対応。クラウドを利用し、膨大な録画番組を自在に検索して番組を視聴できる「ざんまいプレイ」も使える。さらには、デジタルBS/CSを含む1chを全録番組に追加する機能もある。一般的な視聴ソースである地デジなどを徹底的に楽しみ尽くせる機能を持ったモデルなのだ。
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