このページの本文へ

IoTの課題、スマート家電がサイバー攻撃に悪用された!?

2014年01月20日 06時00分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 スマート家電はインターネットへのアクセス機能を備えたテレビや冷蔵庫などだが、セキュリティサービス企業の米プルーフポイント(proofpoint)がこのたび発表した内容によると、スマート家電がサイバー攻撃に悪用されたケースを確認した。

 同社では、2013年12月23日から14年1月6日までの間に送信された迷惑メールやフィッシング詐欺メールを調査したところ、こうしたメールの75万通以上の送信に、10万台以上のスマート家電が関与していたことを確認したという。

 パソコンやサーバー、プリンターなどといったパソコンとその周辺機器とは別に、さまざまなモノをインターネットへアクセスできるようにする「Internet of Things(IoT)」という概念が広まりつつある。スマート家電はその1つで、スマホをはじめ最近脚光を浴びているウェアラブル端末やOSを搭載した自動車などもIoTに含まれる(すべてをインターネットにつなげるIoE=Internet of Everythingという概念もある)。

 すでにこれまで、不正プログラム等によってパソコンを乗っ取り、パソコンを悪用してサイバー攻撃をしかけるロボットのような「botnets(ボットネット)」を形成する動きはみられた。今回は、IoTを同様に悪用する「thingbots(シングボット)」が確認された事例として注目される。

米プルーフポイントのサイト

米プルーフポイントのサイト

関連サイト
■米プルーフポイント

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中