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エレコムのスタンド搭載タブレット用キーボードをじっくり触ってみた

8インチタブのキラー周辺機器!? 据え置き型キーボードをレビュー

2014年01月28日 11時00分更新

文● 二瓶 朗 撮影●篠原孝志(パシャ)

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モバイルは割り切りが肝心!
据え置き型ならではの打鍵感が◎

 エレコムのタブレット用キーボードシリーズは、タブレットに対応した“据え置き型”のキーボード。

 タブレット向けというと、一緒に持ち運ぶことを想定した軽量でコンパクトな製品が多い。確かにそれらは折りたためたり、軽量だったりして携帯に適している。しかしそのぶん、キーピッチやキーストロークが犠牲になり、肝心のキーボードによる文字入力にストレスを感じることも少なくない。

 そこでエレコムが提案したのが、自宅やオフィスにデスクワーク専用のキーボードを据え置いて、外出時はタブレット単体で存分に使い倒そう、というもの。モバイル性よりも筆記具としての使い勝手を重視した“割り切り型”のキーボードというわけだ。

 このシリーズは3タイプがラインナップされている。それぞれについて詳しくは後述するとして、まずはシリーズ共通の特徴を解説していこう。

一般的なキーボードと遜色ないキートップ。タッチタイプもラクラクだ

実際に触ってみると“据え置き型”の意味がわかる

 まずは肝心のキーボード部分について。17.5mmのキーピッチが確保されたアイソレーションキートップは、キーボード本体がコンパクトでありながら非常に打鍵しやすい設計。ノートPCのキーボードと同様のパンタグラフ方式が採用されていて、キーストロークも1.7mmと十分確保されている。

 キー配列は日本語87キー。ファンクションキーは独立していて、メディア再生などにも使えるホットキーも兼ねている。コンパクトキーボードにありがちな極端に小さいキーも存在しないし、ムリのある配列になっている箇所もなく、一般的なキーボードに比較しても違和感なく文字入力できる。

スタンド部分は付属のアジャスターで3段階に奥行きを変更可能。これによって、厚みの異なるタブレットを安定してセットできる

 また、キーボード上部のミゾにタブレットを挟んで自立できる設計になっているが、製品にはこのミゾに装着する、厚さの異なる2種類の「アジャスター」が付属する。厚さがまちまちなタブレットを安定して自立させるため、このアジャスターでミゾの奥行きを調整するわけだ。なお、タブレットはタテヨコいずれにもセットできる。

 そして、それなりに重量のあるタブレットをしっかりと保持するため、キーボード自体もやや重めの設計となっていて安定感を向上させている。底面には大きめの滑り止めゴムも装着されていて、かなり激しく打鍵してもキーボードやタブレットが揺らぐことはない。

 実際に触ってみると、まさにノートPCのキーを叩くのと同様の使い心地。タブレットのソフトウェアキーボードとは比べものにならない快適さだ。メール作成はもちろん、長文テキストを入力するような場合でも違和感なく文字入力できる。

打鍵感は非常に良好。アイソレーションキートップは爪の長い女性にも優しい

 さて、タブレット用キーボードシリーズは、USB接続タイプのTK-FCP066BK、Bluetooth接続タイプ対応のTK-FBP067BKおよびTK-FBP067IBKの3製品で展開されている。続いてこれらの特徴について解説していこう。

信頼と安心の有線接続でバリバリ長文執筆してみた!

タブレットとはUSBケーブルで接続する

 TK-FCP066BKは、タブレットのUSBポートに有線接続するタイプ。コネクタはmicroBタイプだが、Aコネクタへの変換コネクタも付属するので、microBポートを搭載しないタイプのタブレットでも問題なく利用できる。

 対応するOSはWindowsとAndroidで、切り替えキーでモードを変更して使用する。USB接続するので、当然と言えば当然だが電源は不要であり、ケーブルをつなぐだけですぐに文字入力が可能となっている。

 なおAndroidタブレットにハードウェアキーボードを接続して文字入力する場合、キーマッピングに齟齬が生じて、キートップの文字と実際に入力される文字が異なる現象が起こることがある。

 そういった事態を回避するため、エレコムでは専用アプリ「ELECOM Keyboard layout」をGoogle Playで無償配布している。これをインストールしておけば、キートップの文字と同じ文字が確実に入力できるようになる。

 ケーブルを接続するひと手間の代わりに、電池不要、周辺の電波状況にも一切左右されないというメリットがこの有線タイプといえるだろう。

標準の端子はmicroBだが、通常のUSB端子(A端子)に変換できるアダプタが付属する

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