米国と台湾に拠点を置くICE Computerは、超小型パソコン「ICE xPC」の製品化に向けてクラウドファンディングindiegogoで資金を募集している。
「ICE xPC」はスマホ程度の大きさと形状をしたパソコンで、x86系CPUとGPUのチップセット、32/128GBのSSD、デュアルHDMI出力や電源などの含む外部端子、5Mピクセルのカメラや加速度センサ、WiFiやBluetoothを内蔵する。CPUとしてはグレードに応じてCore i5/Core i3/ATOMプロセッサが選択可能、OSとしてWindows系OSをインストールできる。
Android miniPCのようなミニパソコンの一種だが、モジュラー構想が考えられており、タッチパネル付き液晶「xPad」のスロットに装着すればタブレットに、さらにキーボードを付けてノートに、xPCを自宅のクレイドル「xTop」(USBポートなども装備)に置けばデスクトップパソコンとしても利用できるという。
ノートパソコンなどモバイルデバイスでもデスクトップ機のようにCPU本体または表示デバイスを自由に交換できるようなモジュラー式コンセプトが考案されたのはこれが初めてではないが、サイズ/重量の問題や機器間I/O設計の面倒さなどもあってなかなか普及しなかった。とはいえ今ではI/OはHDMIやWiFI、Bluetoothで済ますことができ、設計次第ではコンパクトかつ軽量に仕上がることもできそうだ。すでにスマホをタブレットに合体させる「ASUS PadFone」は市販されていることもあり、展開次第では面白そうな製品として期待できる。
xPC本体のサイズは幅58.6×高さ123.8×厚み8.8mm、重量は80g。indiegogoの資金提供を行うと、259ドルでxPC本体、449ドルでxPC本体+タブレット(いずれもOSなし)が入手できる。最初の出荷は2014年7月を予定している。